海外のジャパニーズレストランと呼ばれる日本食の店に行ったことがある人はよくわかると思いますが、日本食なのに、肉を良く使います。日本いたら、やはり魚が多く取れるっていうのもあって魚介類がメインになります。

しかし海外って、特にアジア系でない西洋(ウェスタン)の場合、肉系の方が好まれます。

ヨーロッパはじゃっかん違うところありますが、アメリカやオーストラリアなど、広大な土地を持つ国の人たちって、そこで牛とか豚とかを育ててるというのもあり、(安いってのもありますが)肉ばっか食べてます。なので、海外の日本食レストランでも肉が無ければ商売になりません。

なので必然的に肉料理も覚えてきます。魚介類がたくさん入るシドニーでさえ、まだまだ肉を好む人の割合は多いです。

ですので、今後海外で活躍したいっていう日本料理人の人は、肉料理も視野に入れて料理に取り組むことをお勧めします。ちなみにこれは私の体験から言っています。

私は日本で肉を扱う事なんて、ほぼありませんでした。

あっても、部位や種類などが限られているので、肉系の勉強なんてほとんどしてないし、知らない。日本料理なんだから肉なんて、、みたいな感覚もありましたが、海外で働いて、日本料理店なのにこんなに沢山の肉類を扱うとは思ってもみませんでした。

羊、鴨、牛、豚、鶏、、、さすがにワニとかカンガルーとかは使いませんが、使ってみようかなと思ったことはあります。

さらに、それらの動物たちの各部位による料理など、、、やっている時は、「俺、本当に肉のこと知らねぇ、、、」とか思ってました。で、日本に一時、帰った時など肉系の料理本を買いあさったりもしたり、、、でも、私はやっぱり魚介類が好きです。

料理において、肉系って繊細さを出すのが難しい気がします。なんかおおざっぱな感じがして、日本料理やってる!って感じではないですね。そんな理由からです。

海外のお客さんもたまーに、いるんですが、日本食を食べに来て、「シーフード食べれない(食わず嫌い)」っていう客。

「帰れ!!」と内心思います。私がオーダー取ったらその客を確実に睨むでしょう(笑)。そんな葛藤があり、でも料理人としての幅や応用は広がると思います。

海外で料理をしたいという人は、できれば、日本できっちり修行してシーフードの知識もしっかりつけて、肉の勉強もして、経験積んでから海外出ましょうね。