水道水に含まれる成分 おいしい飲み方について ~硬水と軟水の違い~ 

水道水は飲んでも大丈夫なのか?

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水道水に含まれる危険な薬品

水道水には安全に使用するために塩素が含まれています。塩素を使用することにより、癌になってしまう物質トリハロメタンが発生します。

フッ素も入っている水道水も多く、フッ素は歯を強くするというイメージがありますが、フッ素にも2種類あります。ナチュラルなものと人工的に作られたものです。

水道水や歯磨き粉も含め、ほとんどが科学的に作られたフッ素で、これは様々な病気を引き起こすきっかけとなり非常に危険です。日本以外の国ではフッ素を禁止しているところもあります。

水道水を美味しく飲む秘訣

塩素を取り除く

塩素を除去する方法は5つあります。

  1. しばらく沸騰させることで分解して揮散する。
  2. 日光を当て、紫外線で除去できる(半日~一日)
  3. レモンを絞ることでビタミンCの還元作用を使って、酸化作用のある残留塩素と反応して分解できます。(レモンでなくてもビタミンCが含まれていれば他の食品でも大丈夫です。)*レモン水は塩素を除去する効果に加え、水に爽快感をつけることもできます。
  4. 緑茶に通す。緑茶に含まれるカテキンもビタミンCと同じ作用で除去できます。ただ、レモンと違いアルカリ性になります。
  5. 活性炭に通す。活性炭は表面に小さな隙間が空いていて、そこから色々なものを取り込みます。空気中や水中のにおい物質を吸着する性質があるので、脱臭剤としても使用でき、残留塩素も取り込むため、塩素を除くことができます。

トリハロメタンを除去する方法

トリハロメタン

水道水中に存在する有機物と塩素剤が反応してできる物質で、 発がん性が疑われるもの

上記の塩素を取り除く方法でお伝えした

1:沸騰させる

5:活性炭にとおす

のどちらかで除去することができます。

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軟水と硬水の違い

国によって水質が違い、大きく分け軟水と硬水の2つに分かれます。ところで料理人で水を気にしている方はどれだけいるでしょうか?

和食に適する水、適さない水がありますが、私が日本で働いていた店でも、水は特殊なものを使っていました。それは、浄水器でも特殊な機能を持つ浄水器で、水道水をアルカリイオン水(水素水)に変えるものでした。

昆布のうまみ成分であるグルタミン酸をより多く抽出できるのです。

硬水と軟水の見分け方と計算式

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。

WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg未満を「軟水」、120mg以上を「硬水」といいます。

一般的には0~100mg未満を軟水。100mg以上~300mg未満を中硬水。300mg以上を硬水と呼んでいます。*WHOとは基準値が違います。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。

計算式は以下の通りで、硬度=(カルシウム量mg/l×2.5)+(マグネシウム量mg/l×4.1)

この計算で求められます。

売られている水の表示にもカルシウムとマグネシウムの割合が書かれているものがあるので、その数値を見て計算すれば、その水が軟水か硬水かがわかります。見た目は同じですが、水にも風味があり、まろやかに感じたり重々しく感じたりします。

成分の違いから、一般的に軟水は口当たりが軽く、硬水はマグネシウムが多いほどしっかりした飲みごたえを感じるといわれます。

スポーツの後はミネラルを多く含んだ硬水を飲み、料理などは味を邪魔しない軟水を使うことが多いです。

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世界中でもたくさんの水があり、地域によって料理が違います。フランス料理の特徴とフランスの水質を見ればわかる通り、その場所に適した料理が存在します。

水を調べるとすべての料理の神髄がわかりますね。ちなみにシドニーは日本料理に適しています。しかし郊外に出ると適さない地域もありますので注意してください。

日本食ビジネスをするにあたり、水の要素は重要でしょう。ここに各国の水質をわかりやすく図にしたものがあるので載せておきます。

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硬水を軟水に変える方法

マグネシウムとカルシウムが多い水のことを硬水と呼びますが、その成分を分解して除去するとなると、専門的な知識が必要になります。

蒸留などの方法も、硬水を軟水にする方法の一つですが、一般家庭ではなかなか難しいと思うので、やはり、機械を購入するのが早道だと思います。機械以外で簡単にできる方法があるとすれば、フィルターを通して浄水させる方法です。

機械に比べると効果は薄いですが、フィルターを通すと塩素や重金属などを取り除いてくれます。さらに“一時硬度(余分なミネラル分)”を除去してまろやかにしてくれる機能も付いているので、この浄水器を通せば少しは軟水に近づくかと思います。

ブリタ(BRITA)というメーカーの浄水器。この浄水器は、水道水を入れるだけで、フィルターを通って浄水された水が出てくるだけなので、手軽に作ることができます。

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硬度の種類

硬度には「一時硬度」と「永久硬度」という2種類があり、このような計算式が成り立ちます。

<総硬度=一時硬度+永久硬度>

この2つの硬度が水にどれくらいの割合で含まれているかは、専門的な実験をしなければわからないので、難しいです。

一時硬度

炭酸塩(炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム)の濃度で、煮沸すると沈殿します。シンクなどにこびりついている白い汚れはこの「一時硬度」によるものと言われています。

永久硬度

硫酸塩(硫酸カルシウムと硫酸マグネシウム)や塩化物(塩化カルシウムと塩化マグネシウム)の濃度で、煮沸では取り除けません。

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その他の方法で硬水を軟水にするやり方

実は消石灰(水酸化カルシウム)のみ、または消石灰(水酸化カルシウム)と食品添加物であるソーダ灰(炭酸ナトリウム、炭酸ソーダ、炭酸塩)を併用して硬度を下げることができるみたいです。

その他にも方法はあるのですが、水に添加物を加えたりなど、色々な物質を足してしまうため、専門知識のない場合、少し危険かと思います。そこまでしてしまうと「水を飲もう」とも思えなくなりそうです。

以上、私たちが毎日飲む大切なお水についてでした。