日本料理人が分子栄養学を学んで【食医】になるまで

『未来の料理人育成・無形文化財の和食』料理長が”食事で人を治す食医”になるまでの奮闘記!

「風情」の記事一覧

11月の味暦 ~初冬の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

11月になると西日本でも紅葉から落ち葉となり、さらに、気湿が下がって霜が降りるようになると、大根や蕪の味も、葱も種々の青菜もおいしくなります。 早くから出回りだしていた柿も、ここにきて一段と優れた色艶と味を持つようになり、各地から続々と出荷されます。

9月の味暦 ~仲秋の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

9月に入ると、雲の流れにも秋を感じるようになり、時には先日の猛暑がうそのように涼風が吹き、食欲もだんだん増してきます。 この月の下旬には秋の彼岸を迎えますが、そのころになるとめっきり秋らしくなり、季節の変わり目の長雨や台風に見舞われますが、概して空は高く澄み、木々を渡る爽やかな風の秋本番を迎えます。

8月の味暦 ~初秋の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

初旬に立秋を迎えますが、まだまだ盛夏の感じで、夜は寝苦しい熱帯夜が続きます。 しかし、つい先日までやかましく聞こえた蝉の声に替わり、いつのまにかどこかから聞こえる虫の音や木の葉を渡る風のかすかな音に、忍び寄る秋の気配を感じることがあります。

7月の味暦 ~晩夏の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

7月の初旬は、すっかり夏になったと思わせる陽気ではありますが、梅雨のシトシト雨が続き、耐え難い蒸し暑さもこの時期の特徴ですが、 中旬には梅雨明けとなり、いよいよ本格的な炎暑がはじまりますが、各地では夏祭りが盛んに開かれ、中元の贈答や暑中見舞いが行われ、、、

6月の味暦 ~仲夏の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

6月の味暦 仲夏の味 木々は緑を深め、暑さもいよいよ本番で、梅雨を知らせる湿気を含んだ南風が吹き込むので、半袖の夏姿が多くなって月の半ば近くには梅雨入りとなります。 食べ物も冷たい物や酸味のあるさっぱりしたサラダや酢の物 […]

5月の味暦 ~初夏の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

夏と言えばすぐに暑さが連想されますが、初夏の間はその暑さもそれほどではなく、晩春の頃に比べると、むしろ心地よい感じがします。 それは日脚が長くなって日光の輝きが強くなることが原因と考えられ、食べ物も一層おいしく感じられるようになります。

4月の味暦 ~晩春の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

南から北上する花便りの代表がソメイヨシノの開花を知らせる桜前線で、沖縄では3月の初旬に始まり、逐次北上して5月に北海道で終わりとなります。 関西と関東では数日のずれはあるものの、4月の初旬には桜が満開になり、この時期の第一の楽しみはお花見で、桜花で開くご馳走を囲んでの宴の楽しさは格別です。

3月の味暦 ~仲春の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

梅が散り、桃の節句が近くなると春もようやく訪れたと思わせる陽気が少しずつ感じられます。 3月の雛節句(ひなまつり)は、日本人女性の心に幼い日の楽しい想い出を思い起こさせる節会で、 白酒を満たした銚子や瓶子に、菜の花と桃の枝とを結び付け雛壇に供えておいて、 内祝いの宴を開き、盃に白酒を注ぎ、小振りに可愛く作ったご馳走をいただく楽しい行事です。

2月の味暦 ~初春の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

2月はまだまだ、厳しい寒さが続くので、料理はできるだけ熱いものを出し、盛り付ける器も十分に温めておいて出来立て熱々を差し上げましょう。 冷めると同じ料理の味が減退すると心得てください。 初春とは陰暦の1月のことで、陽暦では2月になります。

1月の味暦 ~晩冬の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~

晩冬とは、陰暦の12月のことで、陽暦では1月になります。 この時期は寒気によって大気中の雑菌が一番少なく、 寒の水も腐りにくいと言われ、温度管理もしやすいので、各地の酒蔵では日本酒の仕込みが最高潮に達します。