においの料理、香りの科学 

最近とても面白い調理キットを見つけました。

http://www.molecule-r.com/en/volatile-flavoring-kits/179-aroma-r-evolution.html

WS000935

香りを出すために作られたものなのですが、とても興味深いです。

 

これは、『アロマフォーク』と呼ばれ、

フォークの先から数センチのところに、穴が開いていて、

そこに専用の香りの出るもの(ここではdroppersとdiffusing papers[拡散させる紙]と書かれていました)

をセットすることで、

料理を口に含むときに、同時に香りも出てきて、

味覚と嗅覚を同時に刺激して食事を楽しめます。

 

 

人間は食事をするとき、

味覚以外に嗅覚からも味を認識します。

Heston Blumenthalの本にも詳しく解説されていましたが、

↓この本

IMAG0980[1]

 

脳が感知する味覚の部分と嗅覚の部分は下図のように全然違います。

<左が味覚、右が嗅覚で反応する脳の部位>

IMAG1611[1]  IMAG1613[1]

感知する場所も違いますが、それよりも反応する場所が多いことが見てわかります。

このように料理は、

『嗅覚の刺激の影響が大きい』のです。

この脳と料理の関係性については、またいつか詳しく解説します。

 

そして、その嗅覚に特化して開発されたのが

この<AROMA R-EVOLUTION>というもので、

においの種類もたくさんあります。

WS000936

  • chocolate, coffee, vanilla(チョコレート、コーヒー、バニラ)
  • banana, lychee, passion fruit, strawberry(バナナ、ライチ、パッションフルーツ、イチゴ)
  • basil, cilantro, mint(バジル、コリアンダー[パクチー]、ミント)
  • almond, coconut, peanut(アーモンド、ココナッツ、ピーナッツ)
  • black pepper, cinnamon, ginger, wasabi(黒こしょう、シナモン、しょうが、わさび)
  • butter, olive oil, smoke, truffle(バター、オリーブオイル、スモーク[燻製]、トリュフ)

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たぶん買うと思うので、実験した際は、またサイトにアップしますので

楽しみにしていてください^^

 

ちなみに、自分で作ることはできないかなーと思い、

スプーンやフォークなどに特殊仕様のライスペーパーを巻いて、

そこに柚子の香りを付けて、どれだけ香りの効果があるかを試しましたが、

ほのかに感じるだけだったので、実感としては、いまいちでした。

あと、木の箸に香りを漬け込むというアイデアも思い浮かびましたが、

多分そこまで香りが立たないでしょう。

 

おそらくこのキットは、もっと香りが立つはずです。

においがどれだけ料理の味に影響が出るのか楽しみです。
AROMA R-EVOLUTION アロマレボルーション