料理人の進む 3つの道

たとえば、20歳から料理人としてレストランに就職したとき、今後30歳になるまでにどのように変化を遂げ、成長していくか?について説明します。

調理師に限らず、どのような仕事でも当てはまると思うので、自分自身に当てはめてお考えください。

入社1年目           20歳                     調理補助、漬物、盛り付け、追いまわし

2年目                                        揚げもの、焼き物

3年目                                八寸場

4年目                                                造り場(向板)

5年目                                                煮方

このように、ある程度人数のいる料亭などでは、1年単位で部署が変わったりします。そして、各ポジションの追いまわしとして1周すると、次には自分がそれぞれのセクションでの責任者となり、料理を考えたり、作ったり、後輩に指導する立場になります。知識も技術もない最初のころは、ひたすら一生懸命料理の腕を磨きます。

だいたいの人が5年を過ぎると、ある程度職場になれることもあり、結婚をしたり実家に帰るなど、イベントがおこります。そして、他の店に移ったり、あたらしく違う道にすすんだり、海外に出たり、そのまま今の職場で続けるなど色々な選択が出てきます。

仕事に慣れてきたり、余裕が出てくるためか、料理以外にも目を向けることもあります。「料理人は生涯修業!」と言われますが、それは修業をして経験を積んだ後、それでもやっぱり自分は生涯料理だけで生きていく!という人だけです。

このようにして、10年後の30歳には、だいたいが3つの道にわかれています。

1;独立

自分の店を出し、オーナーシェフになる。

2;専門技術者後進指導

料理人として、今の会社、または他の会社に就職し、料理長、副料理長あたりの立場として、料理を下の子に指導していくポジションになる。

3;経営幹部

料理人から離れて、料理を作るのではなく、店を経営する側となって、マネージャーになる。または、店長など。

 

このように大きく分け、3つの道があります。