明日死ぬと思って生きる、永遠に生きると思って学ぶ ~料理編~

究極の話をします。この言葉は、有名なので聞いたことがあるかもしれません。

『明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい

これはガンジーの言葉です。私の座右の銘でもあります。そして、これからあなたの本性を暴き出す、あるテストをしてみます、、、

また、対照的!?な名言もあります。スティーブジョブスの言葉で

「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、いつかその通りになる」というなんとも当たり前だけどジョークにも受け取れるこのセリフも私は大好きです。

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

このテーマは、過去に何度か取り上げた気もしますが、今回は、また角度を変えて話をします。

あなたは料理人です(仮)

その料理人のあなたに質問します。

「明日できなくなると思って料理を作ってください。それはどんな料理ですか?」または、「明日が最後の食事なら、どんな料理を食べたいですか?」

たとえば、明日になると、

  • いきなり脳の病気で手足が動かなくなる。
  • 事故に合って腕が無くなる
  • 世界から食材が全て消え去る
  • 味覚や嗅覚が感じられなくなる、目が見えなくなる、五感が無くなる

現実には考えられにくいことかもしれませんが、絶対にありえない出来事とも言えないかもしれません。特に日本に住んでいると、今にでも地震が起こり、何もできなくなる状況になる可能性もあります。

そんなとき、今日作る料理が最後になるとしたら、今日作って食べられる料理、または相手に食べてもらう料理が最後だとしたら、あなたは、何を作りますか?

、、、

考えてみてください。

、、、

では、もう一つ質問です。

「永遠に作り続けるなら、あなたはどんな料理を作りますか?」または、「永遠に食べ続けるのであれば、あなたはどんな料理を食べますか?」

もしかしたら、今日から、

  • ある一定の限られた食材・調味料しか手に入らなくなる
  • 一生同じ料理しか作れなくなる
  • アレルギーが発症し、同じ食材しか食べられなくなる
  • 何者かに監禁され、同じ食事をずっと食べさせられる

かもしれません。また、これも先ほど以上に現実的にありえないことではありますが、もし、永遠に作る、食べ続けるとしたら、あなたはどんな料理を食べたいですか?

答えは2つに分かれる(予想)

この2つの質問

質問1:「明日できなくなると思って料理を作ってください。それはどんな料理ですか?または、「明日が最後の食事なら、どんな料理を食べたいですか?」

質問2:「永遠に作り続ける、または食べ続けるのであれば、あなたはどんな料理を作りますか?または食べますか?」

この2つの質問の答えは、大きく分けて2つに分かれます。

それは、『2つの質問とも全く同じ料理を答えるか、全く違う料理を答えるか』です。例えば、人によっては、質問1の答えなら、

「死ぬ前に食べるなら、豪華に世界中の高級料理を食べる!贅沢三昧する」

「最高の設備で、最高の環境で、最高の食材を作って、最高の技術を持って料理を作りたい」

「子供の頃大好きだったおふくろのごはんが食べたい」

「いつもと変わらず、同じ料理を食べたい」

「おにぎり一つで十分」

「好きな人と一緒に食べられるなら、なんでもいい」

このようにさまざまな答えがあるでしょう。それに対し、質問2の答えはというと、、、おそらく、

「それでもやっぱり、やりたい料理を作り続ける」

「最高の料理を食べたい、最高の環境で料理を作りたい」

と質問1の答えと、ほとんど変わらない人もいれば、

「ずっと食べるなら、やっぱり和食がいい」

「健康な食事をしたい」

「そのとき一緒にいる人が大事」

と思う人もいるはずです、、、

過去と未来

さて、、、この2つの質問に対しての答えに、正解も不正解も、良い悪いもありませんが、あなたが導き出した答えによって、あなたの考え方がわかる気がします。何がわかるのかというと、それは、あなたにとっての過去と未来です。

質問1は、あなたの過去について。

質問2は、あなたのこれからの未来について。

質問1の「明日が最後の料理、、、」ということは、これまで、あなたの集大成がその料理ということとなります。もし、あなたが過去にやり残したこと、後悔したこと、今、不満に思っていたり、うまくいっていないと感じていたなら、それが答え(料理)となって現れるでしょう。

もし答えが、「いつもと変わらず、喜んでもらえる料理を作る」だったら、あなたは、今まで感謝しながら毎日を生きていたことが想像できます。逆に答えが、「最高の食材で、最高の料理を作る」だと、これまであなたは、やりたいことを我慢してきたのかもしれません。

そして質問2は、「これからどうしていきたいか?」

どんな答え(料理)かによって、あなたのこれからの人生のスタイル、基準が現れてきます。

「今までの変わらず、健康になる料理を作りたい」と思うのであれば、あなたはこれからも幸せに楽しく仕事ができるように思えます。また、これも逆に、「毎日好きなものを好きなだけ食べたい」という答えなら、周りのことを考えず、自分勝手に進んでいくように感じられます。

そして重要なのは、今回は料理という枠組みでの質問をしましたが、これは人間関係にも当てはまります。あなたが、普段どのように感じて食事をしているのか、料理と向き合っているのか

その答えが、今回あなたが出した答えです。ちょっと難しく感じるかもしれませんが、じっくり考えてみてください。そして、この質問は、どんな形にでも変えられます。

このブログのテーマ上、今回は料理で話を進めましたが、例えば、飲食店経営というテーマでも当てはめられます。

「突如災害などで、もし明日店がつぶれるとしたら、あなたは今日どんな顔で、どんなサービスを、どんな料理をお客さんに提供しますか?」

また、

「もし、永遠にお金にも困らず、不労所得があり、飲食店経営を好きになんでもできるとしたら、どんなことをしますか?」

「もし、今後50年100年と続くお店にしたいのであれば、どんな飲食店をしていきたいか?」

少し質問の内容は変われど、伝えたいことの意図はわかるかと思います。

その他にも、

「もし明日で○○が終わるのであれば、あなたは何をしますか?」

「もし○○が永遠に続くのであれば、あなたは何をし続けますか?」

○○の部分を、あなたの環境・状況に当てはめてみて、答えを考えてみてください。すると、今のあなたの状態も含め、これまで縛られてきた過去や、本当にやりたかったこと、夢や願望、周りの大切なひとが見えてくるかもしれません。

たまには、こんなことも考えながら、自分と向き合ってみるのもいいかもしれません。