続・糖尿病の食事 ~補足と新事実~

前回の「糖尿病の食事」の記事は意外にも反応がよく、コメントも頂いたので、ちょっとだけ補足を付け加えることにしました。また書き終えた後に知ることになった新事実についてもお話します。

糖質制限に関して「咀嚼回数を増やす」つまり「よく噛んで食べましょう」と伝えたのですが、これに関して補足です。

特に炭水化物を食べる時、よく噛んで食べたり、ご飯の場合は「お粥」にして食べると消化が早くなります。

もちろん噛むことで唾液の効果は得られるのですが、特に流動食などのお粥などの場合には一つ注意点があります。

それは、消化が早くなるために血糖値が急激に上がる可能性があるということです。

説明不足で申し訳なかったのですが、このような理由により、血糖値を上げないように注意していたつもりが逆効果になってしまう場合もあるので覚えておいてください。

[アドバイスくれたSさん、ありがとうございます]

何事も経験なので、さまざまな情報がある中で選ぶというのはとても難しいと思いますが、妄信的に一つのことだけを信じることなく(もちろん私のことも含めて)さまざまな方向からの考えがあることを前提に、自分自身の身体で試していただければと思います。

まだ他にもあるのですが、もう少し私自身、しっかり理解し腑に落ちてからまたご報告したいと思います。

、、、以上が補足となります。

そして、新事実というのは何かというと、実はそんなに“新”ではなく、1971年以降から少しずつ認識されてきていたらしいのでどっちかって言うと全然新しくないかもしれないのですけど、、、

こちらも前回【炭水化物=糖質+食物繊維】

そして3大栄養素は【炭水化物・タンパク質・脂質】と説明していましたが、それは昔の話で、今は【糖質・タンパク質・脂質】で3大栄養素。

プラス、ビタミン・ミネラルで5大栄養素。そして食物繊維を加え6大栄養素となっています。(*一応前回の記事にも、この情報は付け足しておきました)

特に分子栄養学を学んでいる人たちには、この認識の方が多いように思われます。

以前は消化もされないし、エネルギーにもならないので「食べ物のカス」呼ばわりされていた食物繊維も今や健康に欠かせない大事な栄養素として認識されているのです。

*ただ5大栄養素・6大栄養素どちらにせよ「食物繊維」は栄養素の中に含まれています。

そちらだけ、ちょっとだけややこしいですが、近頃、糖質と食物繊維を分けた栄養素として説明している方も多くなってきたので、お伝えしておこうと思いました。

またいつか「食物繊維」に関して特化した記事も今後書いていきますね。

まだまだ、ネットで調べると、食物繊維を6番目の栄養素として説明していない記事も多くあるので、混乱しないようにしてください。(どちらが間違っているというのもないと思うので俯瞰した視野でとらえてもらえればいいと思います)

 

余談ですが、この第6の食物繊維を知った時、ふと頭に浮かんだのは、料理の世界で言う5つの味覚「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」、それに加えて、第6の味覚「脂肪味」がある。

という立ち位置となんだかちょっと似ているなぁと思いました。(「え?全然似てないよ?」って突っ込みはしないでください)

 

以上、反論いただく前にお伝えしておきました。まあ、このように日々注視していないと、これまでの常識が変わっていることもあるので気を付けないといけないですね。