日本料理に西洋ハーブを取り入れるのは結構勇気がいります。難しいですよね。ハーブってのは香りが強いものが多いですから、どうしても和の食材と合わせたとしてもフレンチっぽさが出てしまったり、和っぽくなくなったりします。

ただ、世界中にはたくさんのハーブがあるので、うまく日本料理に取り入れて”和の味”になるように考えるのも面白いと思います。特に海外では、結構西洋ハーブは取り入れられているので、使う機会は多いですね。

逆に日本の香り系のモノが手に入りづらいってのもあります。ここでは、魚介類に相性が良いとされるハーブをピックアップしました。料理にちょっとしたアクセントに参考にどうぞ。

まず代表的なものがフェンネル。“魚のハーブ”とも呼ばれるフェンネルは、特に魚介類と相性がよく、あらゆる魚料理に使います。

  • 生のまま枝ごとローストしたり、
  • オイルに漬けてソテーしたり、
  • ビネガー(酢)に漬けてマリネやドレッシングにしたり、
  • 刻んでフリッターやフライの衣に加えたり、
  • フュメ・ド・ポアソン(魚のだし汁)をとるのに用い、魚介類のスープや煮込み料理に使ったり、
  • 魚介類のソースに混ぜたりします。

私のおススメは、ムール貝の白ワイン蒸しですね(日本料理じゃないけど)日本ではあまり馴染みはないですが、使ってみると意外と万能だったりします。他にも下記に魚料理に合うハーブの種類と特徴をのせましたので見てください。

ハーブ

特徴や使い方

タイム

臭み抜きの効果で使う。色々な魚介類に使える。ちぎってまぶしつけ、酒と一緒に漬け込んでフライやムニエルの下ごしらえに用いたり。枝ごと魚に添えてローストしたり、オイル漬けにしてソテーに。香りづけのため、魚介類の下ゆでや煮込み料理にも使います。

オレガノ
(ワイルドマジョラム)

特に青身魚の臭み消しによく使われる。バジルと一緒に使うとクセが無くなる。刻んでパン粉に混ぜて揚げ物に使ったり、バターに練りこみ、ハーブバターとしてソテーに添える。

ディル

刻んで魚介のローストや、魚料理にかけるホワイトソースに使ったり、バターに練りこみ、ハーブバターとしてソテーに添える。生のままマリネやあしらいに。

バジル

特に白身魚と相性がよく、生はオイル漬けにしてソテーに使ったり、酢漬けにしてマリネやドレッシングに。バジルペーストにして、ソテーやカルパッチョのソースに。刻んでバターに練りこみ、ハーブバターとしてソテーに添える。乾燥品ならパン粉に混ぜてパン粉焼きや揚げ物に良い。

チャイブ

刻んでカルパッチョやフライのソースに使う。生のままソテーや魚介類のサラダなどのあしらいに使います。