食品添加物の種類 ~安全性に問題はないの?~

食品添加物と聞いて、何を連想されますか?おそらく良いイメージは持たないでしょう。ではなぜ、世の中にこんなにも普及しているのでしょうか?

添加物の基礎知識

食品の多くは、機械で大量生産されお店に運ばれます。そして、しばらく時間が経ってから、私たちが食べることになるのですが、それは、もちろん出来立てではありません。

どのような食材・食品もそうですが、消費者に行きつくまでの行程が多ければ多いほど、衛生面での危険性が出てきます。そのために、効率化するため、保存性を高め長持ちさせるために使われるのが“食品添加物”です。

食品添加物は食べ物ではありません。ですので業者にとってはメリットがありますが、私たちの身体にとってメリットはありません。野菜や肉などの“食べ物”は、ビタミン、タンパク質、炭水化物、、、など身体を作るために必要な成分が入っていますが、

「食品を加工しやすくする」

「色やにおいをつける」

「保存性を高める」

ための添加物は、企業にとって、

  • 生産コストを下げ、
  • 早く劣化するのを抑え、
  • 利益が高くなるため、

使われます。ここまで聞くと、食品添加物は安全ではないと思ってしまいますが、添加物にも種類があります。

「合成添加物」「天然添加物」「一般飲食添加物」「天然香料」があります。

合成添加物

石油製品などを原料に科学的に合成されたもので420品ほどが認可されています。科学的に合成されるもので、さらに2つに分かれ、

1:自然界にまったく存在しないもの

2:自然界に存在する成分を“真似た”もの

です。

1:自然界にまったく存在しないもの

例えるならビニールとかプラスチックなど環境中でも人間の身体の中でも分解されないもので、“摂取した場合どのような影響を及ぼすのかも不明”です。

動物には障害をもたらすことがわかっているので、人に害を及ぼす可能性は極めて高いということになります。このように安全かどうかわからないため、基本的に食品に入れません。

例えば、「赤色2号」「黄色4号」「アセスルファムK(カリウム)」「スクラロース」などのタール色素や甘味料がそれに当たりますが、食品にこれら添加物が使われている場合もあるので注意してください。

2:自然界に存在する成分を“真似た”もの

酸味料や調味料・ビタミンなど数多く存在しますが、もともと食材に入っている成分も多いため、少しは安心できます。ただ、“その添加物が食品に何品も含まれている場合、身体に害を及ぼす可能性がある”と言われています。

もしなにかしら体の不調があった場合、それらが原因である可能性もあります。しかし、厚生労働省は「安全性に問題はない」と言っています。

それはなぜかというと、動物実験で安全性が確認されているからです。

ここでいくつか問題点が挙げられます。

1:動物で試して、人間では試していない。

2:1品のみで影響を見ているため、複数の添加物で実験していない。

3:実験でわかるのは、がんや臓器の異常、先天性の子供が生まれるなどでしかわからないが、動物が自分の身体の不調(口内の刺激、不快感、痛み、アレルギー)を訴えることができないため、そうしたわかりづらい症状については確かめることができない。

そのため、合成添加物はかなり不安定で不確実な要素を含んでいると思われます。

天然添加物

植物・海藻・昆虫・細菌・鉱物などから特定の成分を抽出したもので、360品ほどあります。自然界に存在している添加物で、合成添加物に比べ毒性が低いです。

ただ天然添加物でもハムやソーセージに使われていた「アカネ色素」(発がん性が見つかり、2004年7月に使用禁止になった)のように危険なものもあるので、すべてが安全性が高いとは言い切れないのが現状です。

一般飲食添加物

食品として利用されているものをそのまま、またはある特定の成分だけを抽出し使っています。

天然香料

植物や昆虫などから抽出した香りの成分です。600品目もあります。

 

合成添加物と天然添加物は認可された物しか使うことができませんが、一般飲食添加物と天然香料はリストにないものでも使うことが許されています。

ちなみに食品以外にも、洗剤や歯磨き粉・消臭剤などの日用品にも原材料や添加物で体に害のあるものが使われていることもあるので、注意が必要です。

あと、外国製のカラフルな着色料たっぷりのお菓子を見て「あれ、超身体に悪そう、、」と指差して避けている人は多いですが、見た目に騙されて、おいしそうで体に良さそうに見せる技術のある日本製の商品の方が数倍危険かもしれません。

 

以上、知識を身に付け、自分の身は自分で守りましょう!