一次情報と二次情報と三次情報の違い

最近、料理系以外の栄養や健康について発信している中で、私なりにかなり気を付けていることがあります。それは『情報の質』

私の発信していることの主な情報源は『本』や『ネット』、そして『経験・体験』。

料理のブログで言えば、わかりやすいのはレシピ

かなり前に『黒豚味噌鍋スープ』のレシピを公開したと思うのですが、

【幻の味噌鍋レシピ】 https://wp.me/p50ahn-1vg

そのレシピは、これまでの料理人生での知識・経験をもとに、色々と配合を変えたり試作を繰り返した結果出来上がったものです。

ですのでこのレシピは、私の『オリジナル』になります。

しかしこのレシピ。医学論文などと違い証明できません。特許なども申請していないので、誰かが全く同じレシピを自分のモノだと言って公開しても誰も真実はわかりません。

料理人と話していて、たまにあるのが「この料理は、俺が一番初めに発明して、それからどんどん広まっていった」と自慢する人がいます。しかしその真偽はわかりません。

まったく同じ料理を、同じタイミングで思いついて実践している料理人は、世界中にたくさんいるかもしれないからです。

化学の世界でも、例えばノーベル賞を受け取った人は、一番早く解明し論文が認められたからであり、同じ行動でもタイミングがずれたら、自分が発案しても他人のものとして公表されます。(その他大勢も同じ研究をしていることもあるため)

『一次情報』の定義

「その情報が生まれた源泉。一番最初の始まり」という認識でいいと思いますが、

しっかりと疫学調査が行われ、大勢の人が実験などを通して、数字と言う形で表された結果なども一次情報になるでしょう。

証人がいたり、証明してくれるデータや人がたくさんいて、実際に形・証拠として残っているのであれば、それは本物と言えます。

なんだか暗号(仮想)通貨のブロックチェーンの仕組みを思い出します。ブロックチェーンも良くできた仕組みですね。

ただ、昔に比べ変わってきたのは、科学が発達して、精神論で「私の経験上、これが正しい」と言っても、実はすでにそれが証明されていたら、「このデータみてよ、違うでしょ」と、言い返されてしまいます。

『二次情報』とは?

対して二次情報とは、一時情報をマネして作って出来上がったものや、一次情報を参考にして発信されたものとなります。

料理の世界では、レシピはかなり曖昧な立ち位置になります。

例えば、私のレシピが、過去の職場のレシピをベースに変化を加えていなければ、ある意味【二次情報】になります。

そこのグレーゾーン加減があるので、ネットで同じようなレシピがたくさん見つかることの要因だったり、いつまでたっても似たようなレシピ本が販売される原因です。

私のブログでの、個人的な想いを書いた記事や料理のレシピは、正直、私がかなり影響力を持たないと、その価値は発揮されないかもしれません。

料理レシピの場合、誰かが真似て作り、それを「あなたのレシピで体調が悪くなった!」と言って、訴えられることはたぶんありません。(味に対しての陰口や書き込みはあるかもしれませんが)

レシピに「漂白剤」など、恐ろしい食材が書かれていない限りありえません。

発信者のリスク

何が言いたいかと言うと、今までは、まだ良かったです。

結構メチャクチャ書いても(言い方悪いですが)共感してくれる人は読んで、共感しない人、または反対の意見を持っている人は、そのまま離れていったり、たまにクレームや文句を言ってくるくらいです。

多くの有名なYoutuberや影響力を持った人は、ほんの些細な発言で炎上し、世間を騒がせます。

そんなこと言ったら、なにも発言できなくなるので「あまり気にしない」ことも大事ですが、最低限注意するべきところもあると思います。

とは言っても、これからも私が発信していこうとしている栄養や健康の情報は、捉え方を間違えると「かなり危険」になります。

例えば「バナナって栄養にいいよね」とブログに書いたとして、これくらいの表現なら、医師法とかの法律に触れないので表現としては問題ないですが、

この「バナナって栄養にいいよね」を真に受けて、バナナ食べまくって、お腹壊して入院した人がいたら、超怒りのクレームメールが来る可能性があります。(*これは極端な例です)

とても困っていて、藁にも縋る(わらにもすがる)思いで、手にした情報をもとに、その人が実践して良くなればいいですが、逆に悪い方向に行ってしまえば、

期待を持たせた情報発信者としては、たとえ、法的には全く問題なくても、メチャクチャ気が重いわけです。

「世のため人のために、いいこと書いているんだ」と思っても、いざ健康・栄養系の情報に関しては「ある特定の人には、真逆の効果になった」なんてことがありえます。

そんなこと言ったら、料理のレシピも似たようなことが言えるので、元も子もない話になりますが、

まあ、でも料理に関しては100歩譲って、世の中一般常識的には、困りごと・悩み事レベルで言えば「低い」と感じます。

でも、健康などの場合、「今病気でとても苦しんでいる」「どうにかしてアトピーを治したい」など、緊急で助けを求めてくる人も見る可能性があります。

だから、私が発信しだしている健康や栄養に関する情報は、特に最近は、

メチャクチャ気を張って、ある意味ビクビクしながら、何時間もかけて調べて、恐る恐る「ポチっ」と投稿ボタンを押しています。

ここでの「何時間もかけて」の部分ですが、何時間もかけて何をするのかというと、

『本当にその情報が正しいのかどうかを確かめるために調べる』時間に費やします。

だから、このメルマガの文末にも「注意書き」がありますし、ブログにも念のため一言付け加えています。

これは「医者だから、医師免許持ってないから」とかいう話ではないです。(「診断できる・できない」においてはかなり差はありますが)

、、、で何が言いたいのか?

情報の根源のリサーチ法

私は発信する情報に関して、今まで以上に【一次情報】を調べるようになりました。

でも、最初全然『調べる手段』がわからなかったです。

なぜなら、ネットで様々な情報が錯乱している中、似たような情報ばかり集めても、ほとんどの場合、それは二次情報のまとめでしかないのです。

それはつまり【まとめ情報サイト】のような三次情報となってしまいます。

だから、これまで一次情報を見つけるのは、結構難しかったのですが、ここずっと、健康・栄養関連の情報発信をしている人やグループに入って発見しました。

すると結構簡単に一次情報を検索し、それを元に発信できるようになりました。

健康・栄養関連の一次情報とは、医学の実験データ、研究結果、論文などです。

先ほど言った「何時間もかけて」調べているのは、この【医学の研究結果や論文】のことです。

今まで、1記事3時間かけて作っていたとしたら、余裕でその2~3倍の時間を「その情報にエビデンスがあるかどうかを調べる」ことだけに使うこともあります。

ここで一つ言えることは、私自身の体験談以外の発信情報は【二次情報】になります。

例えば何回か前に発信した「水銀」についてのブログ。正直、あれくらいのレベルでも1記事書き終えるのに、丸3日かかりました。

時間にして少なくとも30時間は費やしています。(エビデンスの研究結果を読んでまとめるだけで)

なので、実際に表に出ている情報(ブログに書いてあること)は、私が言いたいことの10分の1以下の情報量です。

そんな感じ。

でも、そこまでしても、特定のある人にとっては、「良くならない」とか「逆効果だった」などの可能性もありえます。
*水銀に関しては、体にとって良い面があるとは思えないけど

だから、すごく慎重です。わかってはいましたが「エライ世界に入っちゃったな」というのが正直なところ。

でも今後もちゃんと発信していきますのでよろしくお願いします。

ということで、次回は私の【一次情報検索法】をお伝えします。