想像以上に使いやすいルビーフィッシュ(Ruby Fish)ナンヨウハチビキ

今回は少し珍しい魚が手に入ったので紹介したいと思います。

その名もRuby Fish(ルビーフィッシュ)日本名でナンヨウハチビキ、また英語での別名ではRock Salmon(深場の岩礁まわりにも生息するため)ルビーという名前の通り、ルビー色(真紅色)のキレイな魚です。

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分類としては、「スズキ系スズキ目スズキ亜目ハチビキ科ハチビキ属」です。もともとチビキという呼び名があり、“血引”という字があてられるくらい、身が血のように赤いという意味で付けられました。また、「ヒメダイ」をチビキと呼び、ハチビキは「半端なチビキ」という意味でヒメダイ(チビキ)より劣るという意味で付けられた、なんともかわいそうな魚です。

地方名など、他の名前では、アカサバ・アカボ・チョウチンマチ・ホテ・アカトンボ・アカムツ・ニセチビキ・ホンチビキ・マルダイ・メダイなどとも呼ばれています。

旬は冬から夏、大きさは40cm前後。日本でも獲れますが、オーストラリア・ニュージーランドでもたまに手に入る魚で、実際に食べてみると歯応えがあり味も良いです。

今回は鮮度が良いのでお造りとして出しましたが、焼き物、煮物、蒸し物、揚げ物、鍋など、どんな料理にでも美味しくいただけるのがこの魚の特徴です。

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大きいサイズの方が美味しく、鮮度落ちも遅いです。ウロコも鯛ほどではないですが強く、皮もしっかりしていますが、霜降りしたり、炙ったり焼いたりすれば皮ごと食べられます。頭やアラからも良い出汁をとれます。

では3枚におろして、柵にとってみます。

こちら、、、身側

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皮側

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わかりづらいかもしれませんが、皮の模様がとても綺麗です。色と格子加減も絶妙で、上品さを醸し出しています。

頭、カマは定番の煮つけにします。身の方は、今回はお造り、薄造りにしてみました。

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土佐醤油でも、ポン酢でもどちらも相性抜群です。歯応えもしっかりしていて、うま味もしっかりあり、これまで食べた白身魚とはまた一段違った味わいを持っています。

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ルビーフィッシュと呼ばれていますが、薄造りにすると、思ったよりは身の色はルビー色ではなく、若干ピンクがかった白色です。でも柵としてみると、ほんのりうっすらとルビー色の高級感を漂わせています。

生でも十分美味しいですが、身の質からいって、煮ても、焼いても、蒸しても万能な魚なので、色々な可能性を秘めている魚です。Ruby Fish もし手に入ることがあれば、ぜひトライしてみてください!