マーケットインとプロダクトアウトはどちらがいいのか?

今回は、なかなか難しく感じるかもしれませんが、あなたの料理を多くの人に広めるために必要な情報です。

 

「自分の求める最高の料理を出していれば店は繁盛する(星はとれる)」 

と、あるミシュラン三ツ星シェフが言っていました。

 

はい、正しいと思います。

 

私が料理人なので余計に興味を引いた言葉だったのですが、 

私はどちらかと言えば『こだわった料理を出す』派ではなく『マーケティング』派です。

 

なぜかというと、料理バカみたいにそこまで料理に没頭できないからです。

 

正確に言うと、私は自分独自の料理というのはなく(ベースは日本料理ですが)、

“食べる人に合わせた料理を出したい”タイプの料理人です。

 

世の中には、要領よく、料理の才能もピカイチで経営もでき、人望も厚い人はいると思います。

 

 

でも、

 

、、、

 

たぶん全員に当てはまらないです。

 

おそらく、多くが

【頑固なこだわりタイプ】

【マネージメント・マーケティングタイプ】

の2つに分かれるでしょう。

 

 

はっきり言って、私には料理の才能は無いと思っています。

今でも知らない料理はたくさんありますし、初めて作る料理は大概失敗します。

 

しかもたまに、食べられないくらい不味い料理を作ることもあります。(一人で料理実験して)

 

ただ、経験があるというだけの話です。

 

、、、 

 

ある時。先輩料理人Tさん(その人はフレンチのシェフ)にこんなことを言われました。

 

この言葉は、今でも忘れられません。

 

「料理人ってセンスが無いと難しいよね。たくちゃん(私のこと)はセンスあるからいいけど、

料理をするうえで、生まれ持ったセンスが無い人でなければ、続けるのは、まあ難しいね」

 

と言っていました。

 

Tさんと私は、一緒に仕事をしたことがないのですが、

私は自分がセンスが無いと思っているだけに、かなりショックを受けたのを覚えています。

 

たぶん、Tさんはかなり自信があり、自分にはセンスがあると思っているのでしょう。

 

実際、私から見てもTさんはセンスがあると思いますし、とてもおいしい料理を作ります。

 

 

でも私の場合、生まれ持ったセンスなんて1ミリもありません。

自分自身センスがあるなんて思ったことも1瞬たりともありません。

 

一応、料理長も経験していますが、それは、単に努力と継続の賜物です。

 

それはハッキリ断言できます。

 

 

 

周りの人は私のことを「センスがある」と言う時がありますが、本気でそんなことはないです。

 

、、、

 

たぶん

 

ひとつ言えることがあるとすれば、

 

私はバカで洗脳されやすい。

 

自分のことを一言で例えるとこんな感じです。

 

 

 

最近『左利きのエレン』という漫画を読みました。

 

普段マンガは一切読まない(ハマるので読まないようにしている)のですが、なぜ買って読んだのかというと、

 

サブタイトル(帯のところ)に、「大人のための少年漫画」

 

そして出だしには「天才になれなかった全ての人へ」

 

と書かれていました。

 

ものすごく興味を惹かれて思わず買ってしまいました。

 

 

、、、

 

 

さて、話が脱線しましたが、

 

そう、ミシュラン3つ星のそのシェフ。

 

おいしい料理を突きつめたら、お客さんも満足する。

 

これは、“プロダクトアウト”の概念です。

 

プロダクトアウトと言うのは、自分の技術を使って作り出したもの

料理人で言えば、料理だけをやり続けて極めることで、それが世の中で認知され広まっていくという考え方です。

うまく条件が整えば、独占市場を作り出すこともでき、巨大な富や名声を得られます。

 

そして、反するものに“マーケットイン”と呼ばれるものがあります。

 

これは、お客さんの求めるもの、需要と一致したものを作り出すこと

 

違う言い方をすれば、

「売れたものが良い商品」

という考えに近いものがあります。

 

今では、どちらかというと古い考え方として見られることも多くなってきました。

 

 

つまり 、

お客さんの需要に合っている。お客さんの趣向・好みに合わせる

という意味でもあります。

 

もちろんミシュラン三ツ星のその方は、マーケティングも含めうまくいっているのだろうと思いますが、

(*でもかなり大変な苦労もされていると思います)

 

多くの職人さんは、

「俺は自分の作り出すものに絶対の自信があるんだ」

と思っています。

 

そうであれば挑戦をしてもいいと思います。

 

「好きなことをやる」ことは簡単なようで難しいす。

 

というか正しくは「好きなことをやり通すことが難しいと思います。 

 

もし、その好きなことが、お客さんの求めるものと一致していたらとても幸せでしょう。

 

でも、それがお客さんも求めているものと違うようであれば、“マーケティング”を使って、認知を広げるなどの方法もあります。

 

逆に、自分からお客さんに歩み寄り(ある時は妥協することもあるかもしれません)、できる範囲でお客さんの需要に近いものを作り出すようにする。

 

または、思いきって市場(お客さんの層など)を変えるという選択もアリでしょう。

 

 

ただそれよりも、マーケティングの知識を持っている人とパートナーになれば、かなり強力でスピードも速いと思います。

 

 

ということで、どんなことでも、高いレベルでバランスよくできるといいと思います。

 

つまり、 

マーケットインとプロダクトアウトをバランスよく取り入れる

 

『言うは易く行うは難し』

 

なかなか難しいですよね、、、