食事は、“人”に“良”い“事”と書いて、漢字で『食事』と書きます。
その名前の通り、本来食事と言うものは、人の心と身体に良い食べ物でなければなりません。そのためには、調理技術も少なからず必要ではありますが、プロではなくても、理想的な『食事』を作ることはできます。
【良い食事の2つの条件】
1:生産者が良い想いで作ってくれたもの
2:良い調味料を使って料理したもの
生産者が良い想いで作ってくれたもの
季節や気候、土の条件、肥料の有無など、美味しい作物が育つのには、さまざまな条件が必要ですが、それに加え、作り手の想いも重要になってきます。
例えば、生産者が、「色や形が均等に育ってくれて、見た目に美味しく、売れそうな野菜を作ろう!」「できるだけ、長く保存させるために、化学肥料などを使ってでも、たくさん売れるようにしよう」などのような、お金などの自己欲求を目的とした生産者が作ったものより、
「できるだけ、自然に近い形で、身体が元気になる栄養たっぷりな野菜をつくろう」「この野菜が、多くの人たちが笑顔になるような料理に生まれ変わりますように」などの想いで作るのでは、たとえ、同じような作り方だとしても、そして、栄養面ではほとんど同じだったとしても、目に見えない、野菜のパワーだったり、エネルギーの部分で変わってきます。
多くの方に認められる一流レストランが、食材にこだわり、生産者との交流を大切にしているのは、この“想い”の部分を大切にしているからだとも言えます。
色々なレストランを食べ歩いてみれば、分かるようになりますが、どこでも売られているような食材を使用した飲食店。または、食材も吟味して、生産者と交流がちゃんと取れている飲食店。この両者の料理を食べ比べると、全然違います。
おそらく、全くの味オンチだとしても、「なんだかおいしい、幸せな味がする」とか「もう一回、あの店に食べに行きたい」と思わせてくれるでしょう。
それは、身体が本当に良いモノをわかっているため、人間は自然とそのように感じる仕組みになっているのです。
良い調味料を使って料理したもの
この調味料選びも大切です。料理人の方は、よく覚えておいてください。
料理を作る際に、ほとんどの場合、塩でも醤油でも、なにかしらの調味料を使うと思います。
しかし、その調味料が、、、安いクッキングソルトを使ったり、どこのものかもわからない、怪しい醤油を使ったり、賞味期限の長い保存料の入った調味料など、、、いくら食材が良くても、調味料が悪ければ、料理のエネルギーも悪くなります。わかりやすく、少しおおげさに言うと、
・エネルギー +100の食材
・エネルギー -5の調味料
で調理した場合、その料理エネルギーは、マイナス5になるのです。つまり、悪いエネルギーの方に合わせられてしまうのです。“良いもの”と“悪いもの”があった場合、同じエネルギーでも、悪い方に流れていくのです。
例を挙げると、調理場に10人いて、一人でもネガティブな感情で怒っていたり、マイナスな発言をしているとその場にいた全員も引きずられて、なんだか気持ちが落ち込んで空気が悪くなる。というような感じです。
味の面では、食べられる料理だとしても、工業製製品の塩を使っていたり、白砂糖を使っていれば、身体にはよくありません。もちろん心にも影響は出てきます。
その他、弁当に付いている、何が入っているかわからない醤油やソース、減塩味噌(塩分があるから腐りにくいのに、他の味噌と同じように保存が長期間できるのは何かしら保存料が入っている)なども、良くない場合もあります。また、砂糖も白砂糖の他、グラニュー糖、ブラウンシュガーもよくありません。
以上2つが、「人の心と身体に良い食事の条件」となります。そして、上記の2つの条件に加えて、もっと大切なことがあります。が、、、次回にします。