これまで、『昆虫食の次の料理』http://wp.me/p50ahn-17M『医者と料理人の融合』http://wp.me/p50ahn-17Qについてお話しましたが、これまでの話はまだ現実味があり、想像できたかもしれません。しかし、今回の話はかなりびっくりするところまで話します。
ガストロノミー、昆虫食(予想)、医食同源と来て、その後にどんな料理が生まれるのかというと、やはり『植物』ではないでしょうか?
例えば、もうすでに土のスープという奇抜な料理があるように、土もしかり、花や木、草、など、かなり調理するには難しいと思われる分野が対象になってくるかもしれません。これは私の勝手な予想なので、昆虫食ほど信憑性は高くありませんが、その次の分野で、おそらく訪れるであろう食事の体系があります。
それは、リキッダリアン、ブレサリアンという言葉があるように、料理自体が無くなる時代です。
料理の最終形態
ちなみにリキッダリアンは飲み物だけで生きる人、ブレサリアンは、空気だけ吸って生きる人です。信じられないかもしれませんが、実際にこのような言葉は存在します。つまり、そのような人がいるということです。
ただ、何も食べないで生きていくという時代は、今私たちが生きているときに訪れることはないでしょう。おそらく100年後以降、1000年後くらいの未来に普及している食事法かとも思えます。
イメージとして、宇宙人のグレイです。おそらくあの体系になってしまった場合、今私たちが考える、普通の食事はしないでしょう。なので、どのような食事かと言うと、(あくまで勝手な想像上です)
- 飲み物だけで栄養を吸収できる身体
- 空気だけで生きている生態系
- 微生物だけを取り込んで生きている
このような進化を遂げる気がします。あまりにも未来の話なので、もしかしたら、1000年後というより何万年後みたいな話になるかもしれませんが、その未来の兆候として、“無”の料理の世界が訪れる気がします。
無と言っても、料理を単純に絞って、凝縮して、その完成形が、今で言うリキッダリアン、ブレサリアンというイメージです。
栄養価の面で見ると、ありえないと思いますが、例えば、料理を食べなくても、イメージで食事をしたと感じることはできます。例えば、
「目の前に、すごく酸っぱそうな、黄色いレモンがあります。それを半分に切って、手でぎゅーっと絞りながら、口の中へ絞りだしてください。するとその新鮮なレモンの酸っぱい酸味が口中に広がります。」
この文章を読んだだけで、レモンの酸味が口の中に入ったようで、よだれが出てきたりしませんでしたか?その他、言葉で伝えても、明確にイメージできる料理はたくさんあります。
つまり、脳がなにか食べ物を食べたと認識できれば、実際には食べていなくても、身体は食べた時と同じ反応を示すのです。
癌の患者が、よく笑ったり、ポジティブなイメージをすることで、病気が治るという事例があるように、食事でも同じような効果があるのではないでしょうか?つまり、脳の働き方次第で、身体の生態系を変化させることができるのです。
このような理由からも、近未来の料理として、料理自体の研究もどんどん進むでしょうが、それ以外の人間の感覚を意識した料理や、目に見えないエネルギー、さらには過去や未来のイメージなども関係した料理の体系が、今後何十年何百年スパンで、少しずつ出来上がっていくのではないでしょうか?
今回は、あまりにも突飛な話で理解困難かもしれませんが、このような遠い未来を想像して料理を考えることはとても重要になってくると思います。