”理(ことわり)を料(はか)る”から料理。聞いたことありますか?かの有名な北大路魯山人(きたおおじろさんじん)のセリフです。たしか、、、
え、、だれ?って?日本料理やってて北大路魯山人知らない人はまずいですよ、今すぐウィキってください。
それは置いといて「理(ことわり)とはなんでしょう?」
それは、簡単に言えば”理由”です。
例えば、あなたが”ご飯を炊いた”とします。なぜ?炊いたのですか?・・・・・・・食べたかったから。
、、、じゃなくて、
なんで数ある調理法から、炊くという選択を選んだのか?なぜお米を選んだのか?などいろいろ質問するところはありますが、リゾットとかなら、まずお米を炒めますよね?
じゃ、なんであなたは炊いたのか?
答えられますか??
答えの例として「このお米は、新米のあきたこまちでお米のおいしさを一番に伝えられる調理法が”炊く”ことだったので、私はこうしました」とかほかには「味噌汁と焼き魚に合うものがご飯だと思ったので炊きました」など、
自分自身の感覚だけでなく、明確な理由をもってして作る。これが”料理”というものです。
つまり、あなたの想いです。
料理にそうじゃなきゃいけない!という正解はありませんが、料理を作るにあたり、そのものに対して調理法を説明できない、なぜこのようにした(切ったり、焚いたりとか)のかを説明できなければ料理とは言えません。
いちいちすべてにおいて考えることはないですが、質問されたときになんでもこたえられるような勉強はしておきましょう。それが、あなたの動かざる土台となり、料理を作って提供するときに、あなたの自信が現れることでしょう。
中途半端な料理人はその”理を料る”ことをしていないから、料理にもそれが自分の強さとして伝わらないんです。
まずは、なんにでも疑問を持ってください。そしてその答えを自分で考えてみましょう。
もし、先輩が何かを作っていて、なぜこのようにするのかを聞いたとき、ちゃんと理論として自分の考えをこたえられる先輩なら素晴らしい料理人だと思います。
料理の作る工程だけでなく、盛り付けでも同じです。なんで、このような盛り付けなのかちゃんと考えながら盛ること。
常に、自分の中に強く思うものがあり、明確な理由があり、気持ちがぶれないからこそ自分自身を表現できる、オリジナルの料理が出来上がるのです。
明日から、今あなたの携わっている料理がひとつひとつしっかり説明できるかを確かめながら仕事をしていきましょう。
その精神が、あなたの料理人としての道を大きく素晴らしいものにしてくれます!