食事を通して健康になるための話の前に、エネルギーの概念について伝えておきます。
エネルギーとは
エネルギーは、力量やカロリーでも表されたりしますが、身近なもの目に見えるものでは、エネルギーが、現実化して物質化したものが「お金」です。
お客様がレストランで食事をして「おいしかったー。よかったよー」と気持ちよくなってくれたときなどに、エネルギーが上がり、それが形になったものが「お金」となります。
人は、エネルギーが高まっているとどうなるのかというとそこから、
・知恵
・アイデア
・ノウハウ
が生まれ、そしてもっと高まることで、
・出会い
・才能
というものに変換されます。人それぞれエネルギーを何に使うかは、本人次第です。
そしてもう一つ、エネルギーを使うところに“感情”があります。
怒りや悲しみもエネルギーを使います。何かショックな出来事が起こった時や、ものすごく悲しい時などの後にどっと疲れることがありますよね。それはエネルギーを消費している証拠です。
その感情の中でも相当なエネルギー量を使うのは、“満足感”です。
例えば、誰かに「あなたが作ったこの料理とってもおいしい!」と言われ、「やったー嬉しい!俺ってすごいでしょー(心の中ででも)」と思ってしまうと、そのエネルギーを満足感に変えることになり、たくさんのエネルギーを使ってしまいます。
そうではなくて、「いやいや、私がすごいのではなくて、今まで教えてもらったことを料理に表現しただけですよ」
「ありがとう!周りの人たちの助けがあってうまくいきました。」などと“感謝”に変えることで、エネルギーの消費を抑えることができます。
このような感謝の気持ちであれば、エネルギーを満足感に変えていないため、無駄に大量のエネルギーを消費しなくて済むのです。そうすることで、エネルギーは減ることも、漏れることもなく蓄積されます。
しかし、せっかくエネルギーが貯まっているのに、満足感に変えたり、文句や愚痴を言ったりすると、エネルギーが満足感や文句、愚痴に変換されるため、とても、もったいないのです。
さて、そこでそのエネルギーをどこに使うのかが大事になります。
それが、最初にお伝えした『知恵、アイデア、ノウハウ、出会い、才能』に使えるようになるのが理想です。
ちょっと別の観点から見て、このような概念と全く同じものに、人間の身体に重要な役割を果たす“酵素”があります。
健康関係の基礎概念と酵素
酵素には、潜在酵素があります。これらは2つに分かれ、“消化酵素”と“代謝酵素”になります。
消化酵素は、食べたものを消化するために使われ、
代謝酵素は、身体を再生したり、整える、循環させる、免疫力を高めたりする働きがあります。
そして一般的に潜在酵素というのは「生まれてからどんどん減っていって、ゼロになったら代謝酵素が働かなくなり死ぬ。」と言われています。
しかし、実はそんなことはないのです。その酵素を増やす一つの方法は、発酵食品(微生物の入った食品)をたくさん食べること。日本の食品に多く、例えば納豆や味噌、こうじなども酵素を増やす食品です。
酵素は、健康や美容に良いと言われますが、それは、酵素に含まれる微生物が働いてくれて、お肌のみずみずしさや、若さを保ってくれるためです。
例えば、ダイエットをして、ほとんどの人が失敗したり、元気や若々しさが無くなっていくのは、食べ物から酵素や微生物を補わなくなってきて、カロリー計算だけに頼ってしまうという理由が挙げられます。
ちなみにエネルギーの一つが「微生物」になります。
元気に健康に毎日過ごすために
では、「私たちの身体は、消化酵素と代謝酵素のどちらに多く使いたいのでしょうか?」と問われると、お分かりの通り、できるだけ“代謝酵素に使いたい”のです。
身体に悪いものを食べたりすると、潜在酵素は、消化酵素にばかりエネルギーを使ってしまい、代謝酵素にまで行きわたらなくなってきます。
そうすると、今まで代謝酵素が身体のめぐりを良くして、健康にしてくれていたのが、体調を壊したり、病気になったりしてしまいます。
では、どうすれば消化酵素ではなく、代謝酵素にエネルギーを注げるようになるのか?
それは、添加物や遺伝子組み換えなど、人工的に作られた食品をなるべく食べないことです。
そうすることで、消化酵素を使うのを最小限に抑え、その分代謝酵素に回すことができます。
食事をしたら眠くなる理由
ご飯を食べた後に眠くなってくることがありますよね。実は人が使うエネルギーの中でも最も多く使われるのが食べ物の消化活動です。つまり食べ物を食べると消化酵素が働き、エネルギーを大量に使ってしまうのです。
だから食後は、食べ物を消化するために強力なエネルギーを消費するので眠くなってしまうのです。ちなみに消化エネルギーはどれくらい強力かというと、スポーツや仕事で使うエネルギーをはるかに超えています。
なので、消化に悪いものを食べると、必要以上にエネルギーを使ってしまい、疲れることになります。
その他、病気や疲れた時に寝ますよね。
なぜ寝るのかというと、寝ている間に潜在酵素は代謝酵素にたくさん使われるからです。
病人にはなぜフルーツを持ってくのか?
入院している人に、お見舞いでとんかつを持っていく人はいません。だいたいフルーツです。なぜでしょうか?
それは、フルーツは酵素の固まりだからです。とんかつは、食べると消化酵素をたくさん使ってしまうため、身体を治すための代謝酵素が減ってしまいます。
だからこそ、フルーツなどの酵素が含まれた食べ物を食べることで、消化酵素をほとんど使うことなく代謝酵素にエネルギーを使うことができ、免疫力も高まり、傷口を治してくれ、熱を下げてくれ、病気の個所を再生してくれるのです。だから身体の回復も早くなるのです。
もう少し、食べ方について説明すると、一般的に言われる「食後のフルーツ」は良くないです。
というのも食後にフルーツを食べるというのは、フルーツは酵素の固まりですから、胃の中では、消化酵素を出さなくても、分解してくれるのに、最初にご飯などをお腹の中に入れることによって、本来使わなくてもいい消化酵素を使ってフルーツを分解することになります。
かといって、最初にフルーツを食べて、その後すぐにご飯を食べても良くありません。その場合、フルーツが消化される前に、胃の中に食べ物が入って消化酵素が働くため、いつまでもお腹の中にフルーツが残ることになり、完全に消化されるまでにフルーツが中で腐ってしまったりして、元も子もありません。
ですので、フルーツを食べるのは空腹の時がベストです。そして、その前後は、フルーツ以外何も食べないことです。
そうすれば、消化酵素も使うこともなくなるから、身体に負担をかけず、一番効率の良い、フルーツの食し方ができます。
さて、ではわかりやすく例えて、酵素の割合を数字で表します。
仮に潜在酵素が100だとした場合、ほとんどの人は身体に悪いもの、添加物の入ったものを食べたり、暴飲暴食などして、消化酵素80:代謝酵素20の割合で消費したりします。
しかし、できるだけ代謝酵素にもっと使いたいですよね。
だから理想は、消化酵素10:代謝酵素90の割合で使うのがいいです。
この(できるだけ消化酵素に使わず、代謝酵素に使う)考えが“世の中の食や健康に対する基礎概念の一つ”になります。
↑ここ大事なので覚えておいてください。
これがわかっていないから、「生活を改善しているはずなのに調子が悪い」「ダイエットしているのに効果が無い」という状況になるのです。
ちなみに薬ばかりを飲んでいると消化酵素ばかりを使っているので、代謝酵素に使われなくなるため、より悪化してしまったりします。
エネルギーと酵素の関係
実はこの酵素の関係は、エネルギーの考えと全く同じなのです。どういうことかというと、潜在エネルギーを多くの人は消化エネルギーに使います。
「この仕事気にいらない」「これに何の意味があるんだ」「このお客さんキライ」など、多くの人は、自分を理解・納得させるために人のせいにしたり、満足感を得ることによって、エネルギーたくさん使います。
ほとんどの人は、
・仕事を回す
・代謝させる
・循環させる
ことにエネルギーを使いません。だからみんな元気もなく身体が不健康になるのです。会社も売上が伸びなかったり、経営が傾いたりしてしまうのです。
だからこそ、理解・納得するためになど、エネルギーを消化に使わないことがポイントです。
多くの人は、この理解・納得や、喜び満足感にエネルギーを使い過ぎているため、「なぜか仕事がはかどらない」という状態になり、「納得いかない」「なんでそんなこと言うの?」とかの消化エネルギーばかりを使って、悪循環になり、結局いつまでたっても、代謝エネルギーに回せないのでいるのです。
では、どうすれば代謝にエネルギーを使う事ができるかというと、「どうやったらお客さんの役に立てるだろう」「うまく仕事を循環させるには?」などと考えることです。そうすると代謝エネルギーが働きます。
このように、身体の構造とエネルギーの仕組みは同じです。
もう一つ最後に、多くのエネルギーを消費しないポイントを伝えると、相手に「期待しない事」です。
なぜかと言うと、人に期待してしまうと、裏切られた時に「なんでできないの?」となり、エネルギーの消費が激しくなります。つまり期待しているということは、あなたは、“相手からエネルギーを奪おうとしている”状態になります。
だから期待するのではなく、相手を「信頼すること」。
そうすると、「どうしてできなかったのだろう、何かあったのかな?」というように考えることになり、エネルギーが減ることがありません。
以上、今日は「消化酵素」「代謝酵素」「消化エネルギー」「代謝エネルギー」を考えながら一日を過ごしてみてください。