あなたはこんな経験ありませんか?
- 『突然道端で、激しい腹痛に襲われ、飲食店に駆け込んだ』
- 『楽しみにしていた映画。お腹が痛くなったがトイレにいけず、集中できず内容を覚えていない』
- 『大事なデート中、お腹がギュルギュル鳴って恥ずかしかった』
- 『間に合うと思いギリギリまで我慢したが間に合わなくて漏らした』
今日でそんな“お腹くだし人生”ともおさらばです。
食事でお腹のトラブルを治す
正しい食生活で、下痢体質から脱出しましょう。
記事の最後には、『よくある質問Q&A』も用意してあるので逃さずに読んでください。今回は食事に特化してお話しします。
まずこれを見てください。下痢悩み相談室での統計です。
Q:どのような時に下痢になりやすいですか?
- 冷えた時
- 水分の摂り過ぎ
- ストレスがたまった
- 食べ過ぎ
- 刺激物を食べた
下痢の大半は、これらの理由によるものです。
よく見ると、飲食に関する下痢が大半!原因は腸の“ぜん動運動性”です。また、特定の食べ物で下痢になる人もいます。
下痢解消!おなかにやさしい食材・料理・調理法
原則は「消化に良い食事」を摂ることです。
▢ 少量ずつゆっくり食べる。
▢ 料理の味付けは、できるだけ薄味に。
▢ 脂肪が少ない肉類(白身魚やささみ肉など)は小さくきって、柔らかく調理し、よく噛んで食べる。
▢ 食事以外の時に、水分をこまめに摂取する(できるだけ常温で)
▢ 水溶性植物繊維を含む食事を取り入れる
▢ 消化の良い炭水化物をしっかり摂る
▢ にんじん、ほうれんそうなどの緑黄色野菜(ビタミン・ミネラルが豊富で腸に良い)。やわらかく煮たりスープにして食べましょう。
▢ カリウムが豊富な「すりおろしりんご」。
▢ 食物線維の少ないニンジンやじゃがいもを食べる。
▢ おかゆ、重湯、よく煮込んだうどんなど、エネルギーとなる食品。
▢ 傷ついた粘膜を修復するタンパク質豊富な卵、豆腐、鶏のささ身。
▢ 消化吸収の良いヨーグルトやバナナ
▢ ゼリー飲料のように摂取しやすいもの
▢ 味噌汁、野菜スープ
▢ 納豆を食べる。同時に乳酸菌を増やす作用があるオリゴ糖や食物繊維も摂る
▢ スポーツドリンク(大量に飲むときは、水で薄めて塩をわずかに溶かして飲むと良い)*下痢をしているときは体内の水分と電解質(とくにナトリウムとカリウム)が失われるので、補給が大切。
※食事は“合う・合わない”があります。1~2週間続けて改善がなければ、切り替えて、自分に合う食事を探してください。
『グルテンフリー』や『低FODMAP食』も試してみる価値はあります。
下痢悪化!食べちゃいけない消化の悪い食べ物
▢ 冷たい食べ物・飲み物
▢ 外食が多い(栄養のバランスが乱れることも)
▢ 暴飲暴食
▢ 水分の摂り過ぎ
▢ 人工甘味料
▢ かんきつ類は腸管に刺激を与えるため避ける。
▢ 刺激の強い食品。
▢ フライや天ぷらなど揚げ物(腸管に負担をかける)
▢ 糖分を多く含む料理、お菓子など、(腸管に負担をかける)
▢ カレーなど香辛料の効いた料理(腸の運動を活発にして症状を悪化)
▢ 食物繊維を多く含む生野菜などは、(腸の運動を活発にして症状を悪化)
▢ 脂肪分の多い肉、うなぎ、揚げ物(下痢をしたときに控える)
▢ キャベツ、さつまいも、豆類(腸内で発酵しやすいので控える)
▢ ラーメンやお菓子、キノコ・海藻類、玄米、(消化吸収が悪い)
▢ カフェイン飲料、炭酸飲料、アルコール類(腸に刺激を与える)
▢ (乳糖不耐症の人は)牛乳。*浸透圧性の下痢の代表例です。
その他、浸透圧性の下痢を引き起こすものに、くだもの(一部)、豆類、人工甘味料などがあります。
お腹を下さないための対策まとめ
- お腹を冷やさない(体も冷やさない環境を作る)
- お腹にやさしいものを食べる
- 下痢止めを常備する
- しっかり寝る、安静にする
- トイレのある所にしか行かない
- 適度に運動不足する
- 仕事などでストレスを溜めない
旅行中におなかの具合が悪くなる経験をする人が多いです。
- 食事内容の急変がおなかに負担を与える
- 衛生環境が良くない地域では細菌・寄生虫などに感染しやすくなる
- 見知らぬ土地で過ごす不安
などの原因が関係してきます。事前に医者に相談し、アドバイスを受ける。また、下痢止めを忘れず持っていくなどの対策をしましょう。
下痢に関するQ&A
食後に毎回腹痛が起きる
原因は、食生活の乱れ、ストレス、ピロリ菌感染、食中毒などです。機能性ディスペプシア、慢性膵炎などの病気も疑われます。
みぞおちあたりが痛む
機能性ディスペプシアが疑われます。みぞおちあたりの痛みの他に、胃もたれ、早期膨満感(満腹を感じ、十分な量を食べられない状態)などの症状もあります。
脂ものやアルコール摂取をした後に痛む
慢性膵炎が疑われます。その他の症状としては、背中の痛み、下痢、体重減少などがあります。
便秘や下痢を繰り返す
腹痛に加えて、便秘と下痢の繰り返しがある場合には、過敏性腸症候群が疑われます。
その他、単独の便秘や下痢があります。排便によって、これらの症状が一時的に解消されるのも特徴です。
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