ご飯を食べるとき、なんで「いただきます」と言うのか語源を知っていますか?毎日使っている言葉なのに、ほとんどの人が本当の意味を知りません、、、
その意味について知ったのはもう10年以上も前になりますが、料理人の修業当時、ある伝説のお師匠様に教えてもらった言葉で、かなり衝撃を受けました。
日本人なら誰もが知っていて、毎日言う(であろう)言葉「いただきます」
もちろん「ご馳走様(ごちそうさま)」も食べ終わった後に言いますが、それはそのままの意味で、「おいしかったよー」って作った人への感謝の言葉です。
ご馳走の「馳」も「走」もバタバタと走り回る様子から、「一生懸命、良い食材を走り回って探しました」と言う意味でもあります。では「いただきます」も同じで、作った人に「頂きます」「作ってくれてありがとう」と感謝をこめて言っているのだろうと、ずーーーと思っていました。
そういう意味もあるでしょうが、わたしが師匠から聞いたのは理由はそうではありませんでした。
なにか?
実は「いただきます」の前にはある文章がくっついていたのを、省略していたのです。
それは、、、
「あなたの命を、私の命に代えさせていただきます」
と言う意味が含まれていたのです。
野菜も魚も肉も、全部生き物です。その生きている命を奪って、自分の体の中に取り込んでいるので、あなたの代わりに生かさせてもらってます。のような意味合いです。
上記の部分を
「牛肉の命を、私の命に代えさせていただきます」
「大根の命を、私の命に代えさせていただきます」
など、それぞれの生きていたものに対する、感謝の言葉として、この「いただきます」という言葉は生まれたのです。
これからは、食事を作ってくれた人、そして、大事な命を自分にくれた、たくさんの食材たちに感謝して、この言葉を使ってください。
食べ物が十分にある時代に生まれた私たちは、この感謝の気持ちが薄れてきているのかもしれませんが、たくさんの命に生かされていることを忘れないようにしましょう。