”いかすみ”はパスタなど、いろいろな食品に使われます。でも”たこすみ”を使った食品は見たこと無いですよね?なぜでしょう? イカスミもタコスミも、成分は同じで、セピオメラニンと呼ばれるメラニンの一種です。ですが、このような違いがあります↓↓↓
いかすみ
「いかすみ」は、粘り気があり、海中ではバラバラにならず、一つの塊状となります。この塊がイカの姿に見えることから、敵におそわれた時のダミー効果をねらったものであると考えられています。
「いかすみ」が色々な食品に使われるのは、
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イカが日本近海いろんな所で獲れること
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水揚げした時、イカはすみを全部吐かないため残っていて入手しやすいこと
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「こういか」のように、親指大もある大きな墨袋を持つイカもいること
このような理由などからです。
たこすみ
タコは敵におそわれると、思い切り相手に向けすみを吐き、煙幕状にして、そのすきに逃げます。
「たこすみ」が使われない理由は、
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蛸の墨には、天敵のウツボの臭覚を麻痺させたり、カニの感覚を麻痺させる特殊な成分があるといわれ、そのため経験的に利用をさけていたと考えられること。
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タコはほとんどが輸入され、加工段階で内臓が取り除かれていること
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水揚げの際にはすみを吐いてほとんど残っていないこと
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すみ袋が非常に小さいこと
などが利用されにくい理由と思われます。