ブロッコリーとブロッコリーニの違いと意外な真実

ブロッコリーニという食材は、オーストラリアでは常時出回っている野菜です。

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ブロッコリーニという名前だけに、かなりブロッコリーに近いのですが、茎がすらっとしていて、スマートです。茎自体も筋が強くなく、火を通せば、問題なく食べられます。

このブロッコリーニ、海外特有の野菜だと思っていましたが、日本発祥だと知り驚きました。というのも、日本ではブロッコリーは普通に見かけますが、ブロッコリーニはほとんど出回っていません。

海外では、よくステーキや肉系のメインの食材のサイドのわき役野菜として、ブロッコリーニは添えられていることが多いです。そのまま茹でで、マヨネーズなどソースを付けて食べるだけでも十分美味しいです。

もともと、このブロッコリーニは日本で作られました。

作った目的としては、ブロッコリーは寒冷地でよく育つため、栽培できる場所と季節が限定されます。これを温かい土地でも育つように改良し、その結果、まったく新しい野菜として、生まれたのがブロッコリーニです。

ブロッコリーにアスパラガスの長い茎を付けたような形をしていますが、この鮮やかな緑色と蕾を残しながら作るために選ばれた配合野菜は、中国芥藍(がいらん)と呼ばれる、もともとキャベツの仲間で、真夏にも栽培できるほど暑さに強い野菜でした。

別名「ガイラン」「ガイロン」。英語では「チャイニーズ・ケール」「チャイニーズ・ブロッコリー」とも呼ばれ、ブロッコリーより、茎が柔らかく甘みがあるという利点があります。このブロッコリーと中国芥藍を親にしてできたのがブロッコリーニです。

そして、アメリカにも供給していき、アメリカでお洒落な形をした野菜として流通し、一躍有名になり、一般のマーケットにも出回るようになりました。そして、アメリカの影響を受け、オーストラリアも取り入れるようになります。

暖かい気候のオーストラリアではうってつけの野菜として、広まっていきました。

そんなカッコいい日本生まれの海外育ち野菜ブロッコリーニ。見つけたらぜひ使ってみてください!