歯は人生を左右する(前半)で虫歯と歯周病の違いと基本知識をお話しました。忘れてしまったり、見逃してしまった方はこちら⇒http://wp.me/p50ahn-13p
歯磨きの真実と味覚の雑学
舌の汚れの取り方
舌を掃除する時は、歯ブラシで磨く人がいますが、舌を傷つけてしまうため、よくありません。舌ブラシというものがあるので、それを使ってもいいですが、人間にはもともと舌ブラシが備わっています。
それが、口の中の上あごのざらざらです。この部分で舌の汚れをとることができます。あのザラザラは舌のためにあったのです。人間の構造ってよくできていますね。
食後30分以内に磨くと良くないというのはウソ!?
アメリカのデータでは、食後30分以内の歯磨きは、まだ唾液がたくさんでている状態なので、歯を磨くのは良くないと言われていますが、
そもそも「なんで、食後30分以内の歯磨きはいけないか」と言うと、食べ物の糖分や酸によって、口腔内が酸性になっているために、歯のエナメル質が弱っているのです。弱っている時にブラシをすると、歯の表面を傷つけてしまい、虫歯のリスクを高めます。
そして、その酸性が元に戻る(中性)になるまでに30分~40分必要なのです。
ですが、実は日本人のほとんどは、ストレスを抱え込んでいる人が多くカルシウム不足の体質で、唾液の量が少ないため、唾液緩衝能(だえきかんしょうのう)が弱いのです。そして、30分過ぎても再石灰化が十分にされない。
酸性になった口腔内をもとにもどそうとする力で、口腔内(こうくうない)のpHに変化が起きた時に、唾液が口腔内を正常な範囲に保とうとする、その変化に抵抗するはたらきのことです。*ちなみに再石灰化の反対語で<脱灰>がありますが、脱灰が進行するとエナメル質に小さな穴が開き、これが虫歯となります。
食べ物の糖分や酸によって、口腔内が酸性になっているために、歯のエナメル質が弱っているのを防ぐために、再石灰化を促進するのがフッ素です。
フッ素の成分は溶けたエナメル質の修復、歯質の強化など虫歯予防に役立つのですが、前回お伝えした通り、フッ素は猛毒でもあります。ですのでその他の、リカルデントやキシリトールも効果的ですのでこれらをうまく利用するのも良いでしょう。
このような理由のため、日本人は、再石灰化が十分にされないため「食後30分経ってから歯磨き」というのは当てはまらないと言わるのです。
私の場合、<ネットや歯医者さんに聞いた結果><普段健康に気を使っている人からの情報><一般人が手に入らない情報を持っている億万長者のほとんどがフッ素を避けている>などの理由により、フッ素を好んで使うことはありませんがご自身で調べたうえ、判断するのが一番だと思います。
日本の一般的な食事から見て、食後に頻繁に酸性飲料などを飲んだり、口に長時間含んでいない限り、食後に歯を磨いても溶けることはほとんどないです。
逆に、食後に歯磨きをしないでいると、すぐに歯垢中の細菌によって糖分が分解され酸となり歯が溶けます。つまり、食後の歯磨きはすぐしない、30分後が安全というのを信じていると、日本人の場合、逆に虫歯や歯周病を増やす結果になってしまいます。
こちらに詳しく載っています http://xn--t8juf.net/2448.html
日本人の虫歯や歯周病対策
では、どうすればよいのかと言うと、食後は3分以内にフロスケアをして、超ソフトな歯ブラシで磨くことです。食後ケアのタイミングを早く行うのが大切というのは間違いないみたいです。
そして、大事なのが生活習慣や食事メニューの改善、歯磨きの仕方、選び方などを正しいやり方で行う事です。
味覚を元に戻したい時
そもそも、味見をする前に歯磨きやガム、辛いものなどを食べない事が原則です。ですが、それでも誤って食べてしまった場合、どうすればよいのかと言うと「自分の今の口の中が何性かを知ること」
飲食店で働いている人が、仕事を始める前に賄い(食事)を取る場合、その後に歯磨きをします。しかしその直後に、お客様に出す料理の味見をするとなると、口の中が通常の状態になっていないので味が分からなくなります。
歯磨きをした直後の場合、歯磨き粉は弱アルカリ性のため、味覚が元に戻る(中性)ためにレモン(酸性)をかじると、中和されます。という原理ですが、実際には、レモンをかじった直後に味見をしても良くわかりません。
一番良いのは、時間を置くことですが、その次に良いと思われるのが、ご飯など、なるべく味の薄いものを口に入れて、素早く口腔内を通常の状態に戻すことです。その後に味見をすると、だいぶ元の状態に近い味覚で味見ができます。
次に、味見をするもので口を慣らす。
例えば、味噌汁の味見をする場合、最初に味見をするのではなく、味噌汁で一度口の中を充満させてから吐き出し、その後、水などでもう一度うがいをしてから、味噌汁の味見をする。すると、歯磨き後のすすいだ口の状態より、味の判断がしやすくなります。
とはいっても、やはり食後30分や、歯磨き後30分以内には味見をするのはお勧めしません。ただ急を要する場合や、いつもと味が違うな、、、と思ったら自分の口の中の性質を考えてみて、上記の方法を試してみて下さい。
一番良いのは、フロスをして、歯磨き粉を付けずに歯を磨けば、味覚はほとんど変わらないでしょう。
味覚が狂う原因
そもそもの話しなのですが、ほとんどの市販の歯磨き粉には、合成界面活性剤と呼ばれるものが入っており、これは洗剤にも使われているもので、人体によくありません。
アトピーやアレルギーの原因にもなるのですが、それが、味覚が変わってしまう原因なのです。ですので、食事後に味見をする場合は、先ほどお伝えしたように、歯磨き粉を使わず、水だけブラシをするか、せっけん歯磨き粉というものを使うのが良いでしょう。
せっけん歯磨き粉とは合成界面活性剤が入っていないので、味覚を狂わす物質が無く、身体にも安全だと言えるでしょう。
食べ物のpH(酸性・中性・アルカリ性)
pHとは酸度の事で、pH7が中性となり、数字が、6・5・4、、、と低くなるほど酸性が強くなり、8・9・10、、、と高くなるほどアルカリ性が強いです。大体、小数点一桁単位で計ります(ph7.3とかph6.8などと言う表記)。以下に参考になる食べ物のphを記載します。
中性に近い
お茶、水(水は国や地域によってpHが異なります)
日本茶は酸性の水で入れると色が薄くなり、アルカリ性の水で入れると赤黒くなります。ちなみに日本茶は弱酸性から中性の水が色も風味も良いと言われています
微妙にアルカリ性
牛乳 (日が経つと発酵して酸性になる)
酸性
醤油、酢
イソジン (水に溶かすと酸性になる)
練りがらし、ねりわさび (微妙に酸性)
もし食べ物で、酸性、中性、アルカリ性かわからない場合、衛生管理上、(寿司など扱っている)レストランの調理場には、pH(酸度)を計る機械や紙があると思いますので、調べてみても良いと思います。一般の方は薬局に行けば手に入ると思います。
ちなみに口の中のphは、食べた後は口の中は酸性、唾液は弱アルカリ性です。