毎日同じことの繰り返しだと、飽きることは誰だってあります。
料理を作るのも同じく、ずっと同じ料理ばかりしていると、他の店の料理や調理法などが気になって、自分がやっている仕事に慣れ過ぎて、退屈に思うこともあるでしょう。
家で料理を作っても、旦那さんに「えー今日もこれー?ちょっと飽きてきちゃった」なんて言われた日には、喧嘩になってしまうことはよくあると思います。
脳の馴化
さて、、、同じことを続けていくと、次第に“飽きる”という現象が起こります。
- 好きなものでも、毎日食べていたら、飽きる。
- 同じ仕事を毎日していたら、飽きる。
- 変化のない結婚生活をしていたら、飽きる!?
など色々ありますが、この”飽きる”というのは、脳に組み込まれたプログラムの一つで『脳の馴化(じゅんか)』と呼ばれるものです。『馴化』とは、飽きるとか、マンネリ化するって意味です。
脳は活動するために、常に出来事を飽きさせ、新しい経験へと向かわせています。そして、マンネリ化した私たちは、次にどう行動するかというと
- 飽きて、やめる
- 習慣化する
のどちらかです。
料理でも、ダイエットでも、ブログを書き続けるのでも飽きずに習慣化するためにはどうすればいいでしょうか?
それは、『脳を飽きさせないこと』つまり、やる気を出させることです。
飽きない方法1
そのやる気を出させる方法の1つが“体を動かす”こと。
例えば、ずっと事務仕事をして、パソコンの前に座ってばかりだったら、ストレッチしたりするとか、気分転換に外に出て散歩したりなど。
その他には、“微笑む”のも効果があります。しばらく、鏡の前で、笑顔でいるとやる気が出てきます。「よし、やるぞ!」って気合が入ります。
モチベーションを上げるセミナーなどでよくありますが、落ち込んだ時にスキップします。すると、だんだん楽しくなってくるのです。なぜなら、落ち込みながらスキップはできないからです。試してみるのも面白いです。
飽きさせない方法2
もう一つの飽きさせないための方法は、「ご褒美を与える」こと。
例えば、記録をとって成果や成長を確認し、「この段階までできたら、ごほうびにお寿司食べに行こう」とか、自分にご褒美を与えるようにすると、結構やる気がでます。
ただ、目標がご褒美に変わっちゃったら「あれっ?なんでやってんだっけ??」ってことになりかねないので注意してください。
また、ご褒美を与え過ぎても、それに慣れ過ぎて、それこそご褒美に“飽きて”しまって効果が無くなります。
飽きさせない方法3
仕事や生活で飽き飽きしてきたら、新しいことを取り入れるのも効果的です。
新しいことを取り入れると言うのは、今の仕事をやめて、新しいことをするのではなく、今の仕事に新しい要素を付け加えるのです。これはとても大事な事です。
同じことだと思うから同じになるのであって、毎日、「今日はこうしてみよう、明日はああやってみよう」など考えること。それが“飽きる”のを無くす一番の方法でもあります。
私は3年間、毎朝出し巻き卵を巻いていました。最初は楽しかったですが、3ヶ月、半年、、、と時間が経つにつれ、本当に飽きてきます。そんな時に言われました。
「毎日同じことをしていて、もしおまえが何も考えていないのであればそこで成長は終わる。でも、今日はもっとだれよりも素早く、今日はもっとだれよりも綺麗に、今日はもっとだれよりも美味しく、、、昨日よりも今日、今日よりも明日、もしその店で一番上手に素早くできるようになったとしても、今度は自分と勝負すればいいすると気付いたら日本一、世界一になるかもよ」
当時、働いていた店の料理長にそう言われました。
客観的にみると、悪く言えば、“うまいように使われている”という風に解釈できるかもしれませんが、「よし、今日からもっと頑張るぞ!」と思うこともできます。
選択は、その人自身にかかってきますが、もし同じことを毎日しなくてはならないのであれば、後者の「昨日よりもっと頑張ろう!」と思って行動する方が、何百倍もいいと思いませんか?
もし、毎日誰かのために料理をつくっているのであれば、
「今日はもっと気持ちと愛情を入れて、同じ料理をつくってみたら、反応が違うかな?」とか
「この食材を、全く違うものに変えて、同じように調理したらどうなるんだろう」とか
「あり得ないくらい、一生懸命、汗が出るまで、ぶっ倒れるまで頑張ってつくってみよう」なんて、毎日思って過ごしていたら、毎日、明日が来るのが楽しみで仕方がなくなります。
飽きないための究極の方法
そして、究極の飽きないプログラムを自分に組み込む方法は、昨日よりも今日、今日よりも明日、もっとよくするぞ!頑張るぞ!という“マインド”を習慣化させることです。
すると、何をするにしても、絶対に飽きることもなく、嫌いな事もなくなり、仕事の不満も言うこともなく、とても充実した毎日を送ることができます。
ぜひ今の仕事や生活で、単調になってしまい、「飽きてきたな―」「つまんない」なんて思ってきたら、今日の話を思い出してみてください。