認知症はアルツハイマー病が有名ですが、誰もがなりたくない病気の一つです。
そんな認知症は潜伏期間が長く20年という長い歳月をかけて徐々に訪れてきます。
健常な時(ほとんど認知症だと気が付かない時期)が10年以上あり、
次に軽度認知障害、そして軽度認知障害とわかったら、そこから崖のように急降下していき、早ければ1年以内に認知症となってしまいます。
そして認知症を診断されたら進行を遅らせることはできても元に戻すことは、現段階では難しいと言われています。そんな恐ろしい認知症を予防するためにどうすればいいのかについて話していきます。
DNA検査で「ヤバい」と診断された
私は、この前遺伝子検査をしたところ(正直100%信じているわけではありませんが)
- アルツハイマー 5倍(高い)*研究規模が大きいため信頼度は高い
- 前頭側頭型認知症 3.85倍(高い)*研究規模が小さいためもっとデータが必要
- レビー小体型認知症 2.06倍(少し高い)*研究規模が大きいため信頼度は高い
と診断されました。
*「高い」というのはその病気になる確率が高いということです。倍数についてはよくわかりませんが0~5まであります。(5がMaxではないと思う、というか願う)
まあ、たしかに小さいころから物覚えも悪いしテストの成績も良くないので、「おれアルツハイマーかも」と冗談っぽく言ってましたが、いよいよマジみたいな雰囲気を醸し出してきたので、真剣に勉強しています。
また、アルツハイマー予防として「良質な脂肪が豊富に含まれているナッツ類と魚を食べて、脳の健康を維持してください。」と言われますが、私はナッツアレルギー(アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ)食べたら胃のあたりが気分悪くなって動けなくなる。
また医者にも笑われましたが、贅沢にもキャビアアレルギー(その他の魚卵はOK)で一度アナフィラキシーショックになって救急病院に行き入院しました。
さらに、ヒスタミン、活性アミンのアレルギー(これはカジキマグロ、マグロ、ブリ、サバ、サンマ、イワシ、鶏、ハム、チェダーチーズに含まれる)、さらにはSoyアレルギー(大豆系食品、醤油も含まれる)と診断されています。
*ヒスタミンとソイによって大きくアレルギー反応は出たことはありません。
つまりこの診断を真に受け止めると、私はいくつかのナッツと多くの魚は食べられないことになります。
「あなたは将来認知症になるよ、そして改善の余地もないよ」と死刑宣告を受けているようなものです。
私はこれを書いている時点でアラフォーなので、認知症の認識(自分で判断する物覚えの悪さ度合い)は軽度ですが、その認識すら認知症の症状で覚えていない可能性もあるかと思うと恐ろしいです。(多分違うことを祈る)
ただ、アルツハイマー病も含めた認知症全般は、認知症と診断されれば手遅れと言われていますが、軽度のMCI(軽度認知障害)であれば、現段階(2021年)で改善することが可能なので、それに賭けてみようと思います。
MCIとは英語の「Mild Cognitive Impairment」の頭文字の略です。
認知症の問題点(2021年段階)
問題は大きく2つあります。
・症状が軽い段階でのリスク把握が難しい
・「認知症」と診断された後は、確実に回復できる治療法がまだ無い
認知症対策
おおまかに説明すると、以下4つとなります。
- 認知症のリスクを軽減する
- 生活習慣の実践
- 早期に認知症のリスクを確認し、回復可能な段階で手を打つ
- 認知症の検査を受ける(でも皆怖がって検査する人が少ない)
*だいたい家族が困り果ててから当人を病院に連れていくので、その時点では医者もほとんど何もできずに見守るしかないのが現状
MCI(軽度認知障害)
もし検査してMCIと診断されたらどうなるか?パターンは3つに分かれます。
- 認知機能が正常に回復
- MCIの状態にとどまる
- 認知症になる
大体3~4割程度が正常に回復し、5割がそのままの状態、そして1~2割が症状が悪化し認知症になると言われます。
認知症予防 8つのポイント
ここでは予防や対策に有効な8つの要点をお伝えします。
- 認知症になりやすい体質かどうかを把握
- 禁煙
- 血圧・血糖のコントロール
- 体を動かすこと
- 頭を働かせる
- コミュニケーション
- 脳に良い食事と栄養素の補給
- 歯を大切にする
では予防するために必要なことを一つずつ見ていきます。
認知症になりやすい体質かどうかを把握
親族に(若いうち50-60歳くらい)から認知症になった人がいるかどうかをチェックしたり、遺伝子検査によって認知症になりやすいDNAかどうかがわかります。
私は遺伝子結果ではかなり認知症になる確率が高いと診断されましたが、親族に若いときに認知症になった人はいるのかな?わかんないです。
禁煙
タバコは百害あって一利なし。私はもともと吸わないので良かったです。
血圧・血糖のコントロール
これら血圧も血糖も食事でコントロールできます。
体を動かすこと
適度な運動をしましょう。私は運動は好きですが、週1~2回程度なので徐々に増やしていこうと思います。
またこれまで料理人していたので、仕事でも常に体は使っていました。
頭を働かせる
常に頭を使って、考えることは大事です。そこで手っ取り早い方法があります。それはなんと料理をすること。料理は頭を使うので認知症予防にプラスです。
食材から切って調理することで栄養状態も良くなるし、外に出て買い物をするということは、食材選んで献立考える。そして手を動かして料理をするので認知症予防にとても良いのです。
ですが私の場合、長年の料理人生活から、あまり頭を使わなくても料理が作れてしまうのでどうなんでしょう、、、(イヤミに聞こえる!?)もっと違う部分で頭を使うことにします。
コミュニケーション
日頃から人と接して良好な人間関係を構築している人は、それだけ会話もするし頭も使うので認知症にはとても有効でしょう。私は基本ひきこもりのコミュ障なので、頑張りたいと思います。
脳に良い食事と栄養素の補給
栄養素などについては後述します。また緑茶が良いです。(*これも後で詳しく解説します)
歯を大切にする
自分で噛める歯が10本以下になると、認知症になるリスクが20倍になるという研究があります。
私は一応、ここ10年以上は半年に一回チェックアップで、歯科医院で検査して、歯垢を取ったりレントゲンなどでチェックしているので、今のところ問題はないかと思います。
認知症を予防するための栄養素
認知症に良いと言われるビタミンやオメガ3系脂肪酸の有効性についてどうなのでしょうか?
結論から言うと【認知症が発症してからは効果が見られない】つまり認知症発症後は病気が治ることはなく、手遅れとなります。ただ進行を遅らせることはできます。
しかし【認知症になる前】であれば
『オメガ3系脂肪酸、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE』
をしっかり取っていれば、認知症になりにくいというデータがあります。なので、これらの栄養素は今の段階から長期的に摂っていくことが大事だと言えます。
コリンという栄養素
脳の機能をサポートする栄養素でコリンがあります。このコリンはアセチルコリンという物質となります。特徴は
『神経伝達物質』『歳をとるにつれて減っていく』
そしてこのアセチルコリンの分泌量の減少が認知症の原因かもしれないとも言われています。またその神経伝達物質「アセチルコリン」の原料となっているコリンは【卵や大豆】に豊富に含まれています。細胞膜「ホスファチジルコリン」の原料にもなっています。
認知症に緑茶が良い理由
お茶を飲むと認知症になりにくいと言われています。どれくらい飲めばいいのかというと1日1~2杯。緑茶を飲まない人に比べて、認知症になる確率が半分以下になるというデータもあります。
ウーロン茶、紅茶、コーヒーはそのような効果は見られません。
また緑茶も良いですが、栄養面も含めると【抹茶】にするとさらに良いです。
その理由は、煎茶などだと水に溶ける栄養素しか体に入りません。
煎茶のみだと、【茶カテキン、カフェイン、γ(ガンマ)アミノ酪酸=ギャバ、フラボノール】という水溶性の成分がメインになりますが、
抹茶を飲むとそれに加えて脂溶性の【ビタミンE、ビタミンK、テアニン、β(ベータ)カロテン】など脂に溶ける成分も摂ることができます。
その中の“テアニン”は、抹茶にすると煎茶に比べて含有量も多く、『認知機能改善や集中力もアップする効果』があります。
ただ、抹茶はお茶の葉をまるごと摂ることになるので、農薬も全部取り込むことになります。ですから飲むのであれば無農薬・化学肥料を使わない有機栽培の抹茶をおすすめします。
以上、最後に軽くまとめると、要するに普段の食生活の改善で認知症は防げるということになります。
大きな手術をしたり、何かで大幅に時間が削られたり、すごく難しいことをするのではないのです。
認知症についてはまだまだ詳しく話したいことはたくさんあります。適したサプリメントなどもありますが、今回はポイントだけをかいつまんで説明しました。
認知症が発症するまでには20年の潜伏期間があるので、ぜひ今から対策をしていってください。