この写真にある黒いものは、バルサミコビネガーの玉です。
バルサミコ酢はもともとブドウからつくられたもので、よくサラダのドレッシングなどで使われたりします。不思議ですね。どうして丸いボール状になっているのでしょうか?ちなみに触って手に持つことができます。
写真のような球体にするために用意するものは、
・バルサミコ酢
・油(サラダ油など透明で安いものでよい)
・アガー
材料はこれだけで、あとは鍋やボール、穴あきレードル、ソースのボトルなどが必要です。ちなみに出来上がりはゼリー状ではなく、アガーを使っているため寒天で固めたような食感です。
アガーというのは、寒天に少し似ていますが、もう少し柔らかくプルッとした食感で、無色透明・無味無臭が特徴ですので、食材の風味を邪魔しません。
キャビアのようにまっ黒な球体の食べ物はあまり存在しないため、盛り付けの時にインパクトが出て、お客様に「なにこれ!?」と驚かれます。作り方は簡単ですが、しっかりレシピどおりにしないとうまくいかない事もあります。
レシピ
バルサミコ酢 100cc
アガー 小さじ4分の1
油 適量(200cc以上は必要)
*アガーはいくつか種類がありますが、だいたい液体100ccに対し1~2%のアガーで固まります)
バルサミコパールの作り方
始める前に、少し深めの高さのある容器に油を入れて、冷凍庫で最低30分置いておきます。
鍋に分量のバルサミコとアガーを入れて、火にかけます。ゴムベラで混ぜながらアガーをしっかり溶かします。アガーは90℃以上で溶けてきます。混ぜていて鍋肌を見て、小さい粉状のもの(アガー)が残っていたら、まだ溶けていません。しっかり溶かしましょう。
溶けたら、火から離して、ボトルに入れます。
冷凍庫に入れておいた油を出します。写真にあるのはサラダ油ですが、冷凍庫から出した直後はプルンプルンに固まっていて、油じゃないみたいです。
ボトルの口からバルサミコ酢を垂らします。
すると、油の中で球状となり、落ちていく過程で固まっていきます。固まったバルサミコ玉を穴あきレードルですくって、水に落とします。
最後は、取りだした球の水気を取って、容器に入れ保存します。重ねて入れても、数日たっても問題なく使えます。
注意点1
アガーを溶かしたバルサミコ酢が冷えてくると一気に固まってきます。(30~40℃で固まるので常温でも固まります)なので、液体の内に油の中に入れます。
もし、固まってしまった場合、もう一度鍋に入れ火にかけると液体に戻ります。(60℃以上で溶け始めます)
注意点2
油が冷えていないと、バルサミコが玉になりません。
温かいバルサミコを冷たい油に入れることで固まるので、常温の油だったり、中途半端に冷えている状態だと、バルサミコは固まらず、下に落ちてもほかのものと結合して大きな塊になってしまいます。
注意点3
油を入れる容器に高さが無いと丸くなりません。そこが浅い所に油を入れると、バルサミコ酢がすぐに下に落ちてしまい、丸ではなく楕円形になってしまいます。
高いところから落として、落ちる間に丸い形が固まっていくので、高さのある容器に油を入れて下さい。
以上がバルサミコ玉の作り方です。サラダに使ってみました。
右側のロケット菜とスコッシュとサーモンのサラダです。サラダは白いバルサミコソースで作ったドレッシングで和えてから盛り付けています。
ここに動画を載せますので参考にしてください。