前回の血液検査自己解析の続き(最新版)です。
今回見ていくのは、上記資料の左側2つの列です。一番左が最新です。左から2番目が6週間前です。
最後の血液検査は、ピンポイントでコレステロール関係の値しか測定してくれなかったので、残念ながら分子栄養学観点から読み取れることはそこまで多くありません。
*(米印)が付いている部分が「危ないよ」っていう部分です。
見た通りコレステロール値が高です。LDL(悪玉コレステロール)も高めです。
喫煙している人に多いのですが、私はたばこを吸いません。また運動不足も原因になりますが、まあまあ運動していると思います。
ここ最近においては、たまに筋トレしますし、週2回くらいは10-20㎞くらいを歩いたり走ったりしています。
コレステロールが高いのは遺伝の可能性もあります。ですがたぶん私はそういう遺伝子ではないと思います。
一般的には、肉系の脂とかトランス脂肪酸などの悪い油の摂り過ぎです。
「タンパク質は最近多く摂るようにはしていたけど、悪い脂質は摂っていないはずだけど、、、」
と思ったら、血液検査の3日前くらいに、持ち帰りで買ったチキンカツ的なものに、ベーコンやらチーズがたくさん入っていたのを思い出しました。
総コレステロールの半減期(体内に留まる期間)は 1~3日と言われています。
血液検査前の1週間に、家でからあげを作ったり揚げ物が多かったのも、少し関係あるような気がします。
普段はそこまでジャンクフードは食べませんが、たまにハンバーガーやフィッシュアンドチップスなど食べます。
そのためか、コレステロールは高く出ており、
「これ以上悪くなると、突然、血管詰まって死んだりすることもある」
「ポークベリーなど脂の多い肉を控えて、魚メインの食事して、野菜もたくさん食べましょう」
というアドバイスをお医者さんからいただきました。
私が「なんかサプリとか摂らなくていい?」と聞くと、「Fish oilのオメガ3系サプリがいい」とのことです。
コレステロールを分子栄養学的にみてみる
コレステロール値が低い場合、『タンパク質不足』と見ます。
では高いとどうなのか?ですが、実際規定値内程度であれば、高い方がしっかりタンパク質も取れているということで、良しとします。(普段の生活やその他血液検査の数値からも判断します。)
昔、日本人に脳出血が多いのは総コレステロール値が低い人でした。
コレステロール値が低くて脳出血になる理由は【タンパク質が少なくて、血管の膜が弱くなって破れてしまい、出血する。】というパターンです。
現代は、コレステロール値が高い人が増えて、脳梗塞などが増えましたが、基本コレステロール値は低めよりも高めが良いとされています(分子栄養学的に)。
またHDLは善玉、LDLは悪玉と呼ばれ、悪玉は敬遠されがちですが、いなければ困るものでもあるので、コレステロール値が高いからと言って単純にLDLを抑える対処法は考え物です。
遺伝でコレステロール値が高いこともあります。(=この家系は長寿が多いとも言われています。)
「Triglycerides」とは中性脂肪の事です。日々の食事によって変動します。中性脂肪の半減期は半日です。
今回数値では、総コレステロールが上がっていますが、LDLも上がっています。
LDLが高い場合、脂肪の多い食事だけではなく、コレステロールがしっかり体の各臓器に運ばれていない可能性も考えられます。
しかし、高いことからわかるように、タンパク質はしっかり摂っているように思えます。
実際にここ1か月はかなりタンパク質を多く摂るように心がけて、筋トレや運動もしています。
悪玉コレステロールと呼ばれているLDLは血液を移動して各臓器で何をしているのかというと、
- 胆汁を作る
- 細胞膜の材料になる
- ビタミンDやCoQ10(心臓で作られる=心臓疾患や肌の調子に関係)の材料になる
- 精巣や卵巣で性ホルモンを作る。
- 副腎でコルチゾールをつくる
そして甲状腺機能が低下し、LDLが余って酸化すると問題が起こります。
載せてはいませんが、別でTSHの値も出ていました。
TSH 3.77 mIU/L (正常範囲0.4-3.8)*1年前の数値は0.89だった
これは甲状腺ホルモンの値なのですが、これだけだと何とも言えませんが、結構高めなので、甲状腺機能低下症も可能性があると言ってもいいでしょう。
副腎疲労(すぐ疲れる)が強いと、甲状腺ホルモンが働かないと言われますが、今は、ストレスフリーで生活している(はず)なので大丈夫だと思うのですが、よくわかりません。
また、アルブミン(ALB)が少し高めです。血液の浸透圧を保つタンパク質です。
低い場合は、
肝臓に何らかの異常が起きているか、アルブミンが腎臓や腸管から漏れ出しているとみるのが【医学】。
栄養不足やタンパク質不足とみるのが【栄養学】です。
でも高すぎて良くないということは、どこにもあまり言及されていませんので、高いより低い場合に注意したほうが良いということになるのかと思われます。
あとALTが28、ASTが20なので、数値に差があるため、脂肪肝や肝炎に気を付けた方がいいです。(AST、ALTについては前回の記事参照)
このように、栄養学観点から見てもお医者さんの言う通り、肉の脂や酸化した油などの食事はなるべく控えた食生活をするのが良さそうです。
あと、総コレステロールの半減期は1~3日なので、次回の検査は、3日前にジャンクフードを食べないようにしたいと思います。
ちなみに、Creatinin(クレアチニン)がちょっとずつ増えてきています。筋肉の指標でもあるので、筋トレの成果が出ているのかもしれません。
そして6週間後の血液検査
さて、待ちに待った血液検査。
この6週間は、基本的には油ものをなるべく控えて、血液検査1週間前もジャンクフードなど、コレステロール爆上がりしそうな食事は控えました。
ただ、ちょっと脂ものを控えただけで、そこまで大きく食事を変更していません。
結果を見ると、ちょっとだけコレステロールが下がっていました。
まだちょっと一般範囲よりオーバーしていますが、結果良好ということで、このまま油もの控えめの生活を続けるように言われました。
下がっていたのは安心しました。もし下がっていない場合、コレステロールを下げるための薬などを処方される恐れがあったので、免れて良かったです。
コレステロールは下がっているわりにLDLがほとんど変わっていないですが、それはしっかりタンパク質を摂っていたからだと思われます。
また、コレステロール関係の数値しか計っていなかったので、全体を通してどのように変わったのかはわからないのは残念でした。
ということで、以上となります。かなりわかりずらかったと思いますが、小難しいことは置いておいて、
医学的な血液検査は、ピンポイントで数値をみているなと感じたことと、全体を通して結果を見ないと、栄養学的観点からはなかなか読み取りづらいときもあると思いました。
以上、おつかれさまでした!