最近では、調理師学校といっても、職場に近い環境で調理実習を行う所も多くなっています。

もちろん、資格を取ったり、就職するための学校なので当たり前といえば当たり前なのですが、学生たちの中には、遊び半分で来てる人も少なくないです。

まぁ、そんな子たちは論外ですが、これから、料理で生きていく!と思ってこの世界に入った方でも、なかなか続かないのが、料理界の特徴です。

まず、学校と職場の1番の違いは、”お客さんからお金をもらっているか、もらってないか”です。

わたしは、これが一番大きい違いだと思います。

 

なぜなら、学校は、自分がお金を払って勉強している。しかし、職場は、自分がお金をもらって勉強している。

この意識の違いは、調理師学校では絶対に味わえない違いです。

 

なぜなら、調理師学校の先生は、お金をもらって仕事をしているので、教えることに使命を感じています。そして、学生は「お金を払っているから教えてもらうのは当たり前」スタンスでくる子は多いです。

わかります。だって、料理を全く知らない人たちが来るのが学校なので、何をどのように学べばいいのかわかりません。

私も最初は某調理師学校で始めましたが、何をするにも新鮮で楽しかった記憶があります。

 

ただ、職場はそうではありません。飲食業界で働いたことがある人ならわかるでしょうが、アルバイトだとしても、お客さんからお金をいただいて働いていれば立派なプロです。

仕事内容にもよりますが、、、

 

そこで、教える側に違いが出てきます。

学校の先生は、お客さんがいないので、教えることに集中できます。

しかし、職場で働いている人は、お客さんのために、新人の子に教えます

ですので、職場の場合、教えるのも自分の生活かかっているので、必死です。きちんと下を育てなければ、自分の給料や仕事量が変わってきます(特に社員は)。

さらに、お客さんは毎回違うので、一度でも失敗したら、もう二度とそのお客さんは店に来ないというリスクが常に付きまといます。

だから、いつも全力投球です。一期一会の精神が大事です。

 

とはいっても初心者は初心者。できないものはできません、、、。職場で始めから、高いレベルを求められても対応できるわけありません。ですから、努力する、がんばっている姿勢が大事です。

 

少ない額でも、お金をもらって仕事している以上一生懸命やらなければいけません。

調理師学校でもそのような意識で取り組める学生は素晴らしいですね。