笹(葉蘭)はもともと、なぜ使うようになったのかというと、ひとつは防腐作用。もう一つは、昔はよく木の上に盛り付けることが多かったので、引っ付いてしまうのを防ぐために使われていました。
そこで、疑問に思うのが、笹にもちゃんと置き方があるのか?ということ。
答えは「特に決まってない。」でいいと思う。というのは、盛り付けるものによって笹を置く場合に、決まりがあれば、どうしても笹に合わせて盛り付けを変えなければいけないので、その時に応じて笹の方向は決めればいいという解釈です。
ただし、一応覚えておいた方がいいことがあります。それは、
日本料理は右利き文化なので、お箸をおく方向も左が細くなるように(持ちやすいように)置いてあるように、
笹も、先は左で、根本が右が基本です。
右きき前提の盛り付けは、右下が低く、左上が一番高く、
山水盛り、天小地大と言われるように上を針のように細くして、頂点をめざし、土台は太く(土台をしっかりって意味で)
左上の山の方から、右下まで水が流れて行く様子。
つまり、バランの先は左上、根本は右下で置きます。
とはいっても、バランがメインではないので、バランスを考えて盛り付けしましょう。それにより、笹の位置は変わってもいいというのはそのためです。
*念のため、わかっているとは思いますが、笹の裏表は間違えないように。器に盛り付ける場合は、つるっとした面(表)を上にしてください。
粽(ちまき)などは包み込むので、内側がつるっとした面(表)、外側がざらざらの面(裏)になります。
あと、もう一つ余談で、皆敷{かいしき}(料理に添える葉っぱのこと)の中でひとつだけ例外があり、裏白という植物の葉がありますが、よく正月にお餅の下にあるやつのことですが、これに関しては、裏(ざらざらの面)を上にしています。
理由は裏を見せることにより、裏表なく付き合いましょうみたいな感じの意味です。
以上、笹(ばらん)についての盛り付けに関しての考えでした。<(_ _)>