知れば知るほど怖くなってくる添加物。その中でも最も危険な添加物を紹介します。
発色剤 亜硝酸Na(あしょうさんナトリウム)と ニトロソアミン類
この2つの名前は必ず覚えといてください。
<亜硝酸ナトリウム>
致死量は0.18g~2.5gです。猛毒の青酸カリの致死量0.15gに匹敵します。食品に一定量含まれると中毒を起こすので、制限が厳しいです。(当たり前です)
どのような食品に多いのかと言うと、ハムやウィンナーなど、一度バラバラになった肉を固め直したような食品によく使われています。そもそもなぜ亜硝酸Naを入れるのかというとボツリヌス中毒を起こさないためです。
ボツリヌス中毒は何万分の1の確率で起こりますが、高確率で死亡してしまうものです。その可能性を限りなく無くすために、亜硝酸Naが使われています。
もう一つの使われる理由は、ハムなど、時間が経つと酸化して、黒っぽく茶色っぽくなってしまうため、美味しい色に(ピンク色を保つ)見せるために使われています。
ちなみに亜硝酸ナトリウムの毎日摂取しても大丈夫な量(大丈夫って表現も変ですが、、、)、一日許容摂取量ADI(acceptable daily intake)と呼ばれるのですが、それは「0.06/kg(体重)/日」となっています。
亜硝酸Naが入っているソーセージを1袋食べても、この量には届きません。そして、ADIとは、この量を生涯にわたり毎日摂取した場合、健康上悪影響が出ることはほとんどないと推定される最大摂取量です。なので大丈夫と言われています。
とはいっても、食肉・魚肉、魚卵にたくさん含まれるアミンという物質に反応し、発がん性のあるニトロソアミン類に変化してしまいます。
<ニトロソアミン類>
亜硝酸Naとアミンが反応してできるのが、ニトロソアミン類です。知られているだけでも10種類以上あって、どれも動物実験で発がん性が認められています。
代表的なものにN-ニトロソジメチルアミンがあり、発がん性が強く、エサや飲み水に0.0001~0.0005%という、ほんのちょっと混ぜただけでも、動物の実験結果で肝臓や腎臓にがんが発生することがわかっています。
このニトロソアミン類は、主に食肉製品から検出されていると言われています。それは、肉にアミンが多く含まれているからです。この発がん性物質ができるのを防ぐために、酸化防止剤のビタミンCを使っているものもありますが(表向きは肉の酸化変質を防ぐためと言われています)、ニトロソアミン類を完全に防げるわけではありません。
ボツリヌス菌の増殖を抑え、中毒を起こすことはないが、毒性が強く発がん性物質に変化する可能性のある亜硝酸ナトリウム。今度、添加物表示(原材料表示)を見るときに、注意して見てください。