お客様をもてなす手段の一つで、大切なものに器があります。
食器類は、料理を値打ちづけるだけでなく、従業員の接客態度とあいまって、店の風格を高める要素でもあります。ですので、器の取り扱いには細心の注意が必要です。
それは、器が高い安いということではなく、汚れていたり、欠けていたり、破損していたりするものを無神経に使う事の営業姿勢が、店の経営者の考えや、従業員の不真面目さとして、お客様に伝わるからです。
以下に気を付けなければならない事項を載せたので参考にしてください。必要であれば、この文章をコピーしてプリントして使ってもらっても大丈夫です。
食器類取り扱いの大切な注意点
- 器を扱う時は、気を抜かないで丁寧に扱う
- 袖口などに引っ掛けて、落としたり、倒したりすることがよくあります。あわてないで扱ってください。
- 食器棚への収納の仕方が悪かったり、無理な状態に器を重ねたりせずに、バランスや方向などを考えて置く。詰め込みすぎると、崩れ落ちたり、傷が付いたりします。
- 器を運ぶ時は、必ず脇取り(トレイ)やバットなどに食器をのせて運ぶこと。その場合も、高く重ねすぎたり、一度に沢山乗せることはやめる。
- 器を持って移動するときは、必ずそばにいる人に聞こえるように大きな声で「器通ります!」と声をかけて移動する。
- 器を手運びする時は無理のない分量を持つこと。日本料理では両手で持つことが決まり。ただし、海外の場合片手でサーブしたり、持つところは多い。
- 運んだ器を食器棚に移す時は、いったん、安定した台の上に置いてから、なるべく両手でしまう。
- 器を洗う時は、洗い場にクッションを敷いたり、手前や両側の縁に布を当てて、器が万一縁に当たってもチップさせないように洗い場をセッティングする。
- 陶磁器はスポンジで洗っても良いが、漆器類はすり傷が付きやすいので、必ずネル地の布で洗う事。いずれの場合も、湯を使って洗浄すれば拭きやすく、乾きやすい。必ず食器用の布巾で丁寧に拭き取る。
- 洗う場合、食器洗浄機にかけることも多いが、基本的には、粘り付きのあるものは、さっと洗い落してから、食器洗浄機に入れること。軽すぎるもの、小さなもの、薄くて弱いもの、木を使ったもの、漆器のものは洗浄機は使えない。
以上が、食器を扱うための注意事項です。必ず、守りましょう