食品添加物シリーズ
日本初!第5の基本味“うまみ”成分 「L-グルタミン酸Na」
『味の素』の主成分でもあるL-グルタミン酸Naは1908年に科学者の池田菊苗博士によって発見された、昆布から取れるうまみ成分です。以降、科学的な方法で合成され、現在ではサトウキビなどを原料を発酵し製造されています。
L-グルタミン酸Na(ナトリウム)ときいて、「原材料表示で、そんな名前見たことないよ」と思われるかもしれませんが、これは、原材料表示欄で誰もが目にした事のある調味料(アミノ酸など)がこのL-グルタミン酸Naをメインにしたものなのです。
症状
動物実験ではそれほど毒性は認められていませんが、これは、一定量以上摂取すると、素早く吸収され、顔や上半身が熱くなったように感じます。ひどいと、さらにしびれ、動悸やめまいなども起こします。
ですので一度に大量に入れると、消化器官うまく機能せず、上記のような症状を起こすと言われています。取り入れた直後に、素早く吸収され、顔面、腕から肩にかけて熱くなるように感じるのですぐにわかります。
辛い食べ物や、熱い飲み物などを口から入れた時の熱さとはまた感じ方とは違います。例えば、どのような熱さかと言うと、L-グルタミン酸Naがたくさん入っている代表格の“カップめんなどを食べた後に感じる灼熱感”です。
この症状は「化学物質過敏症」とも呼ばれます。ただ、個人差があるので、何も感じないと言う人もたくさんいます。
問題点
このL-グルタミン酸Naは、あまりにも安易にたくさんの食品に使われているため、どれも味が同じように感じ、L-グルタミン酸Naが入っていないと「おいしくない」と感じる味音痴の人が増えているという問題も起こっています。
その他、このL-グルタミン酸Naの濃い味が舌を刺激して、カツオや昆布の自然な味を打ち消してしまいます。(インスタント味噌汁などが良い例)
さらに、Naはナトリウム、つまり塩分を含んでいるので、高血圧の人は摂りすぎに注意しなければなりません。
その代替品として、L-グルタミン酸カリウムやL-グルタミン酸マグネシウムなどが添加物として認可されています。
このように、第5の基本味といわれるうまみ成分ですが、添加物として大量に摂取すると、身体に影響を及ぼすことがあるので注意してください。