さて、今回は実践的な短時間で美味しい愛情料理を作る方法をお伝えします。
その人の環境、状況、スキル、知識によって、「できる」「できない」が分かれますが、どのような方法があるのかをお話ししていこうと思います。まず、シンプルで即効性があり明確にわかりやすいものがあります。それは、、、
1:お金をかける
当たり前と言えば、当たり前ですが、お金をかけると、必然的に料理はおいしくなります。食材の質にこだわり、良い物だけを手に入れることができれば、素材の味がうまいため、それだけで料理もおいしくなります。
これは、前々回くらいにお伝えした食材を選ぶことにもつながるのですが、お金をかければ、わざわざスーパーに買いに行かなくても、ネットで農家さんから直送で、鮮度の良い物を手に入れたり(もしかしたら普通に買い物行くより安く済むかもしれませんが)、スーパーでも、オーガニックの食材などを迷わず一番高いものを手に取ることができます。
調味料も一番質の良い物を買えます。
高いものが絶対的に良いとは言いませんが、だいたい良い場合は多いです。そのような食材をそろえると、料理もおいしくなります。また、キャビアやイクラなどその他、高級食材を使うことで、味も見た目も豪華になり、料理のレベルはアップするでしょう。
この「お金を使う」というのは、単純明快でシンプルな解決法です。ただ、ある程度のセレブでない限り難しいでしょう。
でも食材に関しては、中央市場など、食材の大本の場所に朝早くから行けるのであれば、結構安価で食材は手に入ります。ただ、その場合は時間も手間も相当かかります。
2:同時進行で料理をする
これは、ある程度の知識と経験が必要です。でも、これができれば、相当料理の時間は短縮できます。料理人はこれができます。
例えば、今日は、炊き込みご飯とお味噌汁と肉じゃがと浅漬けを作るとします。あなたは、その瞬間に、全ての食材、調理工程が頭の中で段取りよく、思い浮かべられますか?
おそらく料理人でなければ、もしくは、そうとう料理好きでなければできないでしょう。まず、調理場の配置を正確に把握していないといけません。そして、買い物に行くときもメモをしなくても良いです。(それだけで調べる手間もなく、時間を短縮できます)
これらを踏まえると次に挙げられるのが
3:得意料理をとことん極める
これに尽きます。
- チャーハン
- 焼きそば
- 肉じゃが
- からあげ
- 豚の角煮
- 茶碗蒸し
どんな料理でも良いので、一つの料理を極めることです。ここでのテーマは『愛情料理』なので、食べる相手が好きな料理にするのが良いでしょう。
もし、旦那さんが肉じゃがが好きなら、ひたすら肉じゃがについて勉強・研究する。彼女が餃子がすきなら、ひたすら餃子ばかり作る。
例えば、私の場合、お寿司が好きです。手巻きでも握りでもロールでもなんでもいいですが、作る側にとってハードルが高くコストも高いのが難点ですが、もし、だれかがお寿司を作って持ってきてくれたら、メチャクチャ喜びます。
では、やり方として、、、
肉じゃがを例にとると、最初は、スタンダードな肉じゃがを作ります。そして、定期的に肉じゃがを作って、ある程度、レシピを見ないでも作るようになれたら、
次は、肉じゃがの肉を「牛肉から豚肉に変えてみる」「鶏肉で作ってみる」
野菜を人参を使わずに、「大根を使ってみる」「玉ねぎを使わず、白菜を使ってみる」
このように、少し変化を取り入れてみます。そうすると、「これは、肉じゃがか?」と思う料理も出てくるかもしれませんが、基本的に味付けや、出来上がりの状態は肉じゃがに近くなるため、食べる相手は好んで食べることでしょう。
餃子であれば、【ポーク餃子、チキン餃子、野菜餃子、小籠包、スープ餃子、蒸し餃子、焼き餃子】おそらく好みはあれど、どの形でも餃子好きであれば上記のほとんどは好きなはずです。
このように、一つの料理を作り続けて極めるとどうなるか?
不思議なことに、肉じゃがだけではなく、他の料理も上手になります。特に肉じゃがの場合は、他の煮込み系料理もおいしく作れるようになります。多くの人は、ジャンルの違い過ぎる料理を毎日変えて作るためなかなか上達しません。
料理屋でも同じです。
なぜお店で食べる料理はおいしいのかというと、毎日同じ料理を「こうしたらもっと良くなる、ああしたらもっと美味しくなるんじゃないか」と作り続けているからです。
同じ料理を作り続けたら、もちろん誰でも、日々上達するのは当たり前です。作るスピードも速くなります。
味の微調整もできるようになり、肉じゃがであれば、
「今日は、溶き卵を加えてみよう」などしてみると『すき焼き風肉じゃが』となり、
肉を鶏肉にすると『親子丼風肉じゃが』、
少し出し汁の量を増やしてみたら『鍋風肉じゃが』、
トマトを入れて『ポトフ風肉じゃが』、
パスタに混ぜて『肉じゃがパスタ』、
酢を加えて『酢豚風肉じゃが』
などなど、すでに“肉じゃが”と呼べるかどうかはわかりませんが、肉じゃがの作り方を応用して、親子丼やスキヤキ、筑前煮、ポトフなどを作ることもできるでしょう。
一つの料理を極めて、色々と変化を加えて作ることにより、まったく肉じゃがとは違った料理に変化して、作る側も食べる側も楽しめます。
これは肉じゃがに限ったことではなく、カレーライスでいうと
・ライスをうどんやパンに変えてみよう
・出汁を加えてスープカレーっぽくする
・鍋にする
などなど、アイデア次第で色々なものが作れます。時には、「これ、不味い」というような料理も出来上がるかもしれませんが、これも勉強で、このような失敗をしていくうちに、どんどん料理が上手になります。
そして、食べる相手も、自分の好きな料理の味に近いため、抵抗なく食べてくれることが多いです。
結局は、短時間で早く作る料理と言っても、ある程度の経験と知識は必要になってくるかもしれませんが、まずは、自分の得意とする料理と相手の好きな料理の共通点を見つけ、その料理がわかったら、ひたすらその料理を作り続ける。
毎日だと本当に飽きるかもしれないので、間に、メチャクチャ簡単な料理を挟んで、息抜きをする。納豆とごはんと味噌汁と冷ややっこ、カレーライスなど。
プロ野球の選手に、他の球技をやらせても、あるていど上手にできてしまうように、
料理も一つの料理を完璧にできるようになると、自然と他の類似した料理も作れるようになったりします。なぜなら、基礎能力が身についているからです。
いかがですか?これから、実践できそうなものを探して料理作りに挑戦していってください。
それでは次回も引き続き実践的な短時間で美味しい愛情料理を作る方法について考えていきますので楽しみにしていてください。