懐石には「答えがない」という”答え”がある 公開日:2021年3月29日 元祖日本料理料理人の独り言(ひとりごと) 最近の風潮か、時代の流れなのか、多くの人は「答え」を求めがち。答えを求めるのはとても大事なこと。でも「答えがない」という“答え”があるということも知っておかないと苦しくなってしまう。 もしかしたら、“答えがない答え”は近 […] 続きを読む
巻物(まきもの)の種類 ~ロール文化大国の隠されたヒミツ~ 公開日:2020年2月15日 元祖日本料理調理以外に必要な知識 和食の料理人でもあまり気付いていないかもしれませんが、 ロール(巻物)って、日本料理特有に感じませんか? 巻き物って聞いて、あなたは何が思い浮かびますか? 続きを読む
日本料理とは何か? ~料理人視点の和食の流儀~ 公開日:2019年4月18日 元祖日本料理料理の考え方・とらえ方料理人の独り言(ひとりごと) 「日本料理とは何ぞや?」 と聞かれて、あなたはどのように答えますか? さまざまな答えがあると思います。 ちょっと考えてみてください、、、 日本料理、和食とは何でしょうか? 特色・特徴・定義・理論・イメージとは何でしょうか? 続きを読む
最速最短でご飯を炊く方法 ~米の吸水率と浸水温度~ 公開日:2019年4月15日 お米・お餅元祖日本料理 最速最短でご飯を炊く方法 ~炊飯七箇条~ ご飯を炊く時、どのような炊き方が一番早いのか? 私が考えついた、答えをお話します。 今回の早炊き炊飯の条件として、電子レンジや高圧鍋は使いません。 あくまで、普通の鍋や釜を使った炊き方です。 続きを読む
海外の包丁式 ~日豪(日本とオーストラリア)交流50周年イベント~ 公開日:2018年10月31日 元祖日本料理日本食の文化と歴史海外と日本の違い調理以外に必要な知識 海外(オーストラリア・シドニー)で包丁式をやりました。 今回は「包丁式ってなに?」について歴史や作法、流れや段取りの方法などについてお話しします。 続きを読む
料理屋の”おせち風”お食い初め 献立の考え方とメニュー構成 公開日:2018年7月23日 元祖日本料理日本食の文化と歴史調理以外に必要な知識 海外に住んでいても、日本の伝統行事を大事にされているお客さんはいらっしゃいます。 お食い初めを頼まれるなんて、日本の料理屋で働いていても、めったにないことかもしれませんが、 昔からある儀式を大切にされているのは嬉しいことです。 今回は、海外(オーストラリア)の食材も使いつつ、私独自の“オリジナルお食い初め”を作らせていただきました。 続きを読む
神前の結婚式で行われる儀式 ~三三九度の由来とひな祭りの真の意味~ 公開日:2018年2月28日 元祖日本料理調理以外に必要な知識 もうすぐひな祭りということで、今回は日本の行事について知識を深めていきたいと思います。 また、近々仲の良い友人が結婚するので、その二人にメッセージするという意味も込めて 伝えていきたいと思います。 続きを読む
出し汁をとる、ひく ~和食の基礎・土台となるうま味~ 公開日:2018年1月21日 だし汁・ブイヨン元祖日本料理 日本料理に携わっているものであれば、 基本中の基本である「出し汁」について、 料理人は当たり前すぎるお話しをしていきます。 愛情料理にはかかせないひと手間です。 続きを読む
日の丸弁当に入っている梅干しの底力と日本人の知恵 公開日:2017年4月29日 元祖日本料理料理人の独り言(ひとりごと)日本食の文化と歴史調理以外に必要な知識 日の丸弁当という名前を聞いたことも食べたこともない世代が出てきている世の中になってきている今、日本料理を伝えるものとして、日の丸弁当に入っている梅干しがどれだけ日本人にとって大事な役目を果たしていたのかをお伝えしようと思 […] 続きを読む
松花堂弁当の配置・盛り付け 公開日:2017年3月4日 元祖日本料理盛り付け調理以外に必要な知識 私(はりぃ)の出身料亭である吉兆と松花堂弁当は 実はメチャクチャ深い関係にあります。 なぜなら、この弁当を作ったのは、、、 続きを読む
ぬか漬け(糠床)の作り方 語源と由来 公開日:2016年10月26日 元祖日本料理食材の知識 「ぬか」を使った言葉 「糠(ぬか)喜び」と言うように、あてが外れて、喜びが無駄になることや束の間の喜びのことを“ぬかよろこび”と言います。糠はその形から「細かい、小さい」という意味でこのように用いられるようになりました […] 続きを読む
お寿司の皮目の位置・向きは奥か手前か? 説3 ~見た目重視~ 公開日:2016年6月3日 寿司について盛り付け お寿司の皮目の位置・向きは奥か手前か?シリーズの最後は、見た目 つまり、どれだけ綺麗に見えるかについてです。 実は、日本料理のどんな決まり事を守ることよりも シンプルに目の前で握ったお寿司を出して、食べる寿司は この見た目が一番重要と考える寿司職人も少なくありません。 続きを読む
お寿司の皮目の位置・向きは奥か手前か? 説2 ~魚の触感・筋の方向~ 公開日:2016年6月3日 寿司について盛り付け ここでは「筋の向きはどうなのか?」という疑問点についてお話しします。 白身によっては、薄く筋に沿って切ることで、 歯ごたえを残し、存在感を出すという場合もあります。 また、魚の身質によって筋を切るか切らないかを分ける場合もあります。 その他、、、 続きを読む
お寿司の皮目の位置・向きは奥か手前か? 日本料理説1 公開日:2016年5月26日 寿司について盛り付け 寿司のネタの方向・向き ~握りの皮目の位置はむこう側にするのか、手前にするのか?~ お寿司の本を見て、不思議に思ったことはありませんか? 今日は料理人だからこそ気付く、お寿司の皮目の位置について私の見解を述べたいと思いま […] 続きを読む
和包丁で切るときに意識すること ~表と裏~ 公開日:2015年4月17日 元祖日本料理料理人の独り言(ひとりごと)調理道具編 和包丁についてですが、 洋包丁は両刃ですが、和包丁は片刃です。 世界中見ても、この片刃包丁って日本くらいではないでしょうか? 今日の話は片刃包丁を使っている人は、興味深い話だと思います。 続きを読む
12月の味暦 ~仲冬の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年2月3日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 年の暮れには、どの家でも僧を迎えて経をあげ供養をします。 そのため僧は、各家を忙しく走り回ることになるので、師が走るとして12月を師走とも呼びます。 続きを読む
11月の味暦 ~初冬の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年2月2日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 11月になると西日本でも紅葉から落ち葉となり、さらに、気湿が下がって霜が降りるようになると、大根や蕪の味も、葱も種々の青菜もおいしくなります。 早くから出回りだしていた柿も、ここにきて一段と優れた色艶と味を持つようになり、各地から続々と出荷されます。 続きを読む
10月の味暦 ~晩秋の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年2月1日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 10月になると、秋も深まって木々は紅葉し肌寒くなり、時には冬の気配も感じられるようになりますので、 越冬の準備も必要になります。 料理も夏・秋の名残の雰囲気を大切にするように、献立に心を配ります。 続きを読む
9月の味暦 ~仲秋の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月31日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 9月に入ると、雲の流れにも秋を感じるようになり、時には先日の猛暑がうそのように涼風が吹き、食欲もだんだん増してきます。 この月の下旬には秋の彼岸を迎えますが、そのころになるとめっきり秋らしくなり、季節の変わり目の長雨や台風に見舞われますが、概して空は高く澄み、木々を渡る爽やかな風の秋本番を迎えます。 続きを読む
8月の味暦 ~初秋の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月30日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 初旬に立秋を迎えますが、まだまだ盛夏の感じで、夜は寝苦しい熱帯夜が続きます。 しかし、つい先日までやかましく聞こえた蝉の声に替わり、いつのまにかどこかから聞こえる虫の音や木の葉を渡る風のかすかな音に、忍び寄る秋の気配を感じることがあります。 続きを読む
7月の味暦 ~晩夏の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月29日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 7月の初旬は、すっかり夏になったと思わせる陽気ではありますが、梅雨のシトシト雨が続き、耐え難い蒸し暑さもこの時期の特徴ですが、 中旬には梅雨明けとなり、いよいよ本格的な炎暑がはじまりますが、各地では夏祭りが盛んに開かれ、中元の贈答や暑中見舞いが行われ、、、 続きを読む
6月の味暦 ~仲夏の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月28日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 6月の味暦 仲夏の味 木々は緑を深め、暑さもいよいよ本番で、梅雨を知らせる湿気を含んだ南風が吹き込むので、半袖の夏姿が多くなって月の半ば近くには梅雨入りとなります。 食べ物も冷たい物や酸味のあるさっぱりしたサラダや酢の物 […] 続きを読む
5月の味暦 ~初夏の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月27日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 夏と言えばすぐに暑さが連想されますが、初夏の間はその暑さもそれほどではなく、晩春の頃に比べると、むしろ心地よい感じがします。 それは日脚が長くなって日光の輝きが強くなることが原因と考えられ、食べ物も一層おいしく感じられるようになります。 続きを読む
4月の味暦 ~晩春の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月26日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 南から北上する花便りの代表がソメイヨシノの開花を知らせる桜前線で、沖縄では3月の初旬に始まり、逐次北上して5月に北海道で終わりとなります。 関西と関東では数日のずれはあるものの、4月の初旬には桜が満開になり、この時期の第一の楽しみはお花見で、桜花で開くご馳走を囲んでの宴の楽しさは格別です。 続きを読む
3月の味暦 ~仲春の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月25日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 梅が散り、桃の節句が近くなると春もようやく訪れたと思わせる陽気が少しずつ感じられます。 3月の雛節句(ひなまつり)は、日本人女性の心に幼い日の楽しい想い出を思い起こさせる節会で、 白酒を満たした銚子や瓶子に、菜の花と桃の枝とを結び付け雛壇に供えておいて、 内祝いの宴を開き、盃に白酒を注ぎ、小振りに可愛く作ったご馳走をいただく楽しい行事です。 続きを読む
2月の味暦 ~初春の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月24日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 2月はまだまだ、厳しい寒さが続くので、料理はできるだけ熱いものを出し、盛り付ける器も十分に温めておいて出来立て熱々を差し上げましょう。 冷めると同じ料理の味が減退すると心得てください。 初春とは陰暦の1月のことで、陽暦では2月になります。 続きを読む
1月の味暦 ~晩冬の旬暦・食材・異称・行事・風情・語源・由来~ 公開日:2015年1月23日 旬の食材と出合い物調理以外に必要な知識 晩冬とは、陰暦の12月のことで、陽暦では1月になります。 この時期は寒気によって大気中の雑菌が一番少なく、 寒の水も腐りにくいと言われ、温度管理もしやすいので、各地の酒蔵では日本酒の仕込みが最高潮に達します。 続きを読む
人参で作る蝶々のあしらい 公開日:2014年11月1日 盛り付け 簡単にできる、蝶々のあしらいの作り方です。 人参やラディッシュ、きゅうりなどを使って、 お造りのあしらいなどで使うと、喜びます。 特に子供には受けがいいです。 続きを読む
丸前角向こうで盛り付ける理由は“陰と陽”が関係!? 公開日:2014年7月7日 器の知識調理以外に必要な知識調理道具編 料理を盛り付けるときに、 継ぎ目や綴じ目がある器の正面を把握するために お茶の世界や日本料理では「丸前角向(まるまえかくむこう」と教えられますが、 なぜだかわかりますか? 意味を知っているでしょうか? 続きを読む
木の葉型の器の向きは左右どちらか? 公開日:2014年1月23日 器の知識料理人の独り言(ひとりごと)調理以外に必要な知識 木の葉の形をした器ってよく見かけますよね。あの器って方向はどっち向きなのでしょう? 葉先が右でしょうか?左でしょうか? 実は私は長年、葉先を左側にして料理を盛っていましたが、 このような向き↓ このまえ、自分より料理歴の […] 続きを読む