砂糖について理解を深めるため、何から説明をしていいのか悩みますが、少しずつカテゴリー分けして、解説していきたいと思います。まずは、おおまかな砂糖の種類と用途について説明したいと思います。

砂糖には大きく分けて、「分密糖」「含密糖」があります。ややこしいですが、最初にとりあえずこれだけ覚えてください。

「分密糖」(ぶんみつとう)とは?

砂糖の原料となる「ショ糖」はさまざまな植物に含まれていますが、一般の家庭 で使われる上白糖やグラニュー糖などの原料は”さとうきびと”さとうだいこん(テンサイ)”です。

どちらが原料でも出来る砂糖に変わりはないです。これらの砂糖は原料からショ糖の結晶だけを取り出したもので「分蜜糖」と呼ばれます。

「含密糖」(がんみつとう)とは?

黒砂糖や和三盆は、原料のサトウキビの搾り汁から不純物を除き、蜜を含んだ状態で煮込み濃縮したものを「含蜜糖」と呼んでいます。ショ糖以外の成分が15~25%含まれています。

 

砂糖は、上白糖、グラニュー糖のように純度が高いほど上品でさっぱりとした甘さになり、黒砂糖のように他の成分が含まれるとかえって甘さが強まり風味が生じます。黒砂糖が強い甘味を持ち風味があるのはそのためです。

以上2つの「分密糖」と「含密糖」から色々な種類の砂糖が生まれます。では砂糖の種類と用途に入ります。

*右側についている数字は100g中に含まれるショ糖の量です(単位g)

「分密糖」の砂糖

上白糖(白砂糖)97.8             一般家庭用、パン、ジャム、菓子類

中白糖

三温糖     96.4       煮物・漬物

白ざら糖 99.9       リキュール・高級菓子類、ゼリー

中ざら糖 99.9       煮物・漬物

グラニュー糖99.9      一般家庭用・加工食品用

角砂糖 99.9        一般家庭用(コーヒー・紅茶)

粉砂糖 98.3        洋菓子

氷砂糖 99.9        果実酒用

顆粒(かりゅう)状糖98.3  冷たい飲料・果物など

「含密糖」の砂糖

・黒砂糖 80.0        菓子類

・和三盆 97.4        和菓子

・かえで糖(メイプルシロップ)  料理・菓子

・ソルガム糖(ロゾク糖)     菓子・シロップ

・ヤシ糖             料理・菓子

おおまかにこんな感じです。

◆砂糖についての記事一覧表◆

★アメ細工は冷蔵庫に入れてはダメ!

☆砂糖が白く見えるのはなぜか?

★砂糖の種類と使い分け

☆上白糖とグラニュー糖の違い

★砂糖の原料ってなんだろう?

☆砂糖の種類による甘さの違い

★甘味の時間変化、温度による変化

☆冷やして甘くなるフルーツ、甘くないフルーツ

★砂糖の溶ける量と温度の違い

☆砂糖の種類とカロリーの違い

★ふんわり玉子焼きの作り方、ポイント

☆砂糖の”焦げ”にも種類がある?

★料理の砂糖濃度一覧

☆温度による砂糖の変化8種類

★シロップとキャンディの種類と作り方

☆あめ細工と水あめの違いと作り方

★寒天に砂糖を入れるタイミングで固さが変わる

☆砂糖の持つ驚きの特性 ~まとめ~