砂糖は何からできているかを知りましょう。

砂糖は、「サトウキビ(甘蔗{かんしょ})」と「サトウダイコン(甜菜{テンサイ})」という2種類の原料から作られます。

「サトウキビ」

トウモロコシに似たイネ科の多年草。茎を絞ってショ糖の糖分を出す。

「サトウダイコン」(別名テンサイ、またはシュガービート)

野菜のダイコンの系統ではなく、ほうれん草と同系統のアカガ科{ほうれん草の茎や根が甘いのはサトウダイコンの親類だから}北海道で栽培、生産。根からショ糖を得られる。

 

この2種類の原料からとれる、無色の結晶を「ショ糖(スクロース)」と言います。(砂糖は科学的には「ショ糖」と呼ばれています)*ちなみにショ糖の”ショ”は漢字で”蔗”と書き、意味は「さとうきび」のことを言います。

この「ショ糖」は自然界では植物の中にしか存在せず、科学的に合成することは不可能です。特徴として水によく溶け、強い甘味を持っています。(砂糖ですね)

 

では、次に「ショ糖」とは何か?についてですが、ちょっとややこしくなります。

ショ糖とは?

ショ糖は分解すると「ブドウ糖」「果糖」に分かれます。

「ブドウ糖」と「果糖」はそれ以上分解できないもっとも基本的な形をしているので、これらを”単糖類”と呼びます。

ショ糖は”単糖類”が2つ結合したものなので”二糖類”と言います。(*そのほか、単糖類が2~12個結合したものを”オリゴ糖(小糖類)”、多数結合したものを”多糖類”と言います{多糖類には甘味はありません})

難しくなってきたので、次の記事にショ糖・ブドウ糖・果糖について解説します。

 

結局、砂糖とは何か?という答えの1つは「成分は植物の中で作られるショ糖」

2つ目は「エネルギーとなる栄養」です。

 

この栄養というのは、砂糖は「糖質」と定義されていて、そのほかの糖質に分類される食品、米・小麦・芋などと同じ仲間になります。(「糖質」はタンパク質・脂肪とともに三大栄養素の1つです)

・タンパク質⇒体を作るために摂取

・糖質・脂肪⇒エネルギー源として摂取

糖・糖類・炭水化物・糖質の4つは同じ意味に扱われます。

食品成分表の定義では、

・糖質     消化されるもの

・食物繊維   消化されないもの

・炭水化物   糖質と食物繊維をあわせたもの

と区別されています。

 

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